フリーランス向け報酬先払いサービスを手掛けるyupが1.3億円調達、freeeやMisoca、セブン銀行などとも連携

フリーランス向け報酬即日払いサービス「先払い」を開発・提供中のyupは7月29日、総額1億3000万円の資金調達を明らかにした。第三者割当増資による調達で、引受先は既存投資家のインキュベイトファンドのほか、新規投資家としてイーストベンチャーズ、ログリー・インベストメント、エンジェル投資家の赤坂 優氏が加わる。同社は過去に、佐藤裕介氏、大湯俊介氏、砂川 大氏など個人投資家複からの投資も受けている。

先払いは、2019年9月にサービスの受け付けを開始し、申し込み件数は7カ月で1000件を突破。同社によるとリピート率は70%以上とのこと。セブン銀行やfreee、弥生(Misoca)、フリーランス協会、Fintech協会など15社のパートナー企業​とのサービスやAPIなどの連携も果たしている。今回調達した資金は、マーケティング強化、AIを活用したスコアリングモデルの研究開発、新規サービスの推進、人材採用に投下する計画だ。

yupの先払いサービスは、取引先に送った入金前の請求書情報を登録すると、10%のサービス利用料を差し引かれた金額を指定口座経由で即日受け取れる仕組み。セブン銀行も利用可能だ。手続きはすべてオンラインで審査は最短60分、面談や書面でのやり取りが不要なのも特徴だ。会員登録した当日から利用できるのもうれしいポイント。もちろん後日、取引先から実際に支払われた報酬をyupに振り込む必要がある。

フリーランス(個人事業主)の場合、取引先からの報酬の支払いは通常は1〜3カ月後になることが多いが、yupの先払いサービスを使えばサービス利用料は徴収されるものの即日資金が手に入る。同サービスは初期費用や月額費用などは不要なので、資金繰りが難しい月だけ利用する、支払いサイトが長い取引先のみに利用するといった柔軟な使い方ができる。

フリーランス向け報酬先払いのyupがセブン銀行と提携、24時間365日ATMから引き出し可能に

フリーランス向け報酬即日払いサービスを提供中のyupは4月23日、セブン銀行との業務提携契約を締結したことを発表した。yupは、TechCrunchが主催したスタートアップとテクノロジーの祭典「TechCrunch Tokyo 2019」のスタートアップバトルでファイナリストに輝いた2019年2月設立のスタートアップだ。

今回の提携によってyupは、セブン銀行が提供する「リアルタイム振込機能」を利用可能になり、フリーランスは営業時間の制約を受けずに原則24時間365日いつでも報酬を即時に受け取れるようになる。
リアルタイム振込機能とは、セブン銀行が企業向けに提供する機能(API接続)。このAPIを利用することで、yupから振込指示を受けて即時に振込が実行可能になるという仕組みだ。セブン銀行のATMは、セブン-イレブンのほかショッピングモールやスーパーマーケットなどに設置されているので、利用しやすいのもメリットだろう。

yupの先払いサービスは、2019年9月26日にβ版の提供を開始。面談や書面でのやり取りは不要で、審査はオンラインのみで最短60分で完了する。そして、会員登録をした当日からサービスを利用できる。利用者は報酬の支払い元に送る請求書をyupに送ることで10%の手数料を差し引かれた金額を即日受け取れる。後日、支払い元から受け取った報酬額をyupに振り替えることで処理が完了する。利用者は手数料を取られるものの、通常は1~2カ月後にになる報酬の受け取りを大幅に短縮できるほか、回収不能のリスクを回避できるというメリットがある。

同社代表取締役社長の阪井 優氏によると、yupサービスは新型コロナウイルスの影響もあり、3月の申請は2月の2倍に増えたとのこと。同社は、直近の収入が減少したフリーランスが手元資金を増やすため、取引先の経営不安などの理由で利用者が増えたと分析している。

口約束だけで業務委託契約などを結んでいない場合、支払い元の発注担当者の事務処理能力が原因で期日どおりに報酬を受け取れないケースはいまだに多い。今回の提携により、フリーランスの資金繰りを迅速に支援するための新しい選択肢が増えたことになる。

yupのフリーランス向け報酬即日払いサービスに「パートナープログラム」が登場

yupは2月6日、「パートナープログラム」を開始することを発表した。同社は2019年2月設立のスタートアップで、主にフリーランスに向けた報酬の先払いサービスを開発・提供している。TechCrunch Tokyo 2019スタートアップバトルのファイナリストでもある。

同社の先払いサービスを利用することで、フリーランスは通常の請求書支払いのフローを変えることなく、通常は個人で1カ月、法人では2カ月かかることもある報酬をすぐに得られるのが特徴だ。報酬の10%をyupが手数料として徴収するものの、支払いの遅延などのリスクを大幅に軽減できる。

具体的には、取引先に送った入金前の請求書情報をyupに登録するだけで、yupから報酬が支払われる仕組みだ。後日、実際の報酬が取引先から支払われた際にyupにその金額を振り込むという流れになる。

同社では、2019年9月26日にβ版の提供を開始。本人確認などの手続きはすべてオンラインで済ませられるほか、審査は最短60分で完了するので、その日からサービスを利用できる。また、yupを利用していることを取引先から知られることはない。

今回、発表されたパートナープログラムの対象は、フリーランスの取引先企業。同プログラムに登録した企業は、取引先のフリーランスに先払いサービスを利用してもらうことで、yupがフリーランスから徴収する手数料の一部が還元されるほか、特別料金で先払いサービスを利用できる。

実際の還元割合やサービス利用料は企業によって異なるものこ、フリーランスとの取引量が多い企業の場合、先払いの経理処理をyupに任せることで社内業務の効率化も図れるだろう。

企業側の業務効率化が進めば、フリーランス側がyupに徴収される手数料を企業側が負担するという流れも生まれるかもしれない。

同社では専用の受付フォームを用意しているので、パートナー契約を考えている企業は登録フォームに必要事項を入力すればいい。

フリーランス向け報酬即日払いサービスのyup先払いがfreeeとAPI連携

請求書を送るだけで報酬などを先に受け取れるフリーランス向け報酬即日払いサービスを開発・提供しているyup(ヤップ)は11月21日、クラウド型会計サービスを提供するfreeeとのAPI連携を発表した。yupは、TechCrunch Japanが11月14日、15日に開催したスタートアップとテクノロジーの祭典「TechCrunch Tokyo 2019」のスタートアップバトルのファイナリスト。書類選考約130社の中から選出された20社の中の1社だ。

具体的には、「クラウド会計ソフトfreee」で作成した請求書情報を利用して「yup先払い」への申し込みが可能になる。会計freeeで作成した請求書であれば、請求書のPDFへのアップロードや必要情報を入力する手間もなく、わずか数クリックでyup先払への申し込みが完了する。

yup先払いはフリーランスの資金繰りをサポートするサービス

yup先払いは、取引先に送った入金前の請求書情報を登録すると、報酬を即日で受け取ることができるファクタリングサービス。手続きはすべてオンラインで完結するため、面談や書面でのやり取りが一切不要なのが特徴だ。

審査は最短60分で完了し、会員登録をした当日から利用できる、報酬を支払う側の取引先とyupが直接関わることはなく、利用者が取引先から実際の報酬が支払われた際に、その報酬をyupに支払うことで取が完了する。つまり、取引先から見るとフリーランスがyupを使っていることはわからないようになっている。

yupはフリーランスから報酬の10%を手数料として徴収することでマネタイズする。またyupが独自のアルゴリズムを駆使して、フリーランス側と取引先側の信用度をチェックするため、銀行やクレジットカードの審査とは異なり、フリーランス側の情報が信用情報機関に照会されることはない。