Zencastrが人気が高まるビデオポッドキャストツールを限定版ベータとしてテスト中

6月8日の週の前半に、Zencastrは一部のユーザーに対して、新しいビデオポッドキャスティングツールのテスト計画を説明するメールを送った。簡単にリモート録画ができるサービスを求めるポッドキャスターが急増しているおり、このようなサービスは2019年あたりから人気が大きく高まっている。

Zencastrはこの新機能を幅広くテストするために、限定の無料ベータ版として公開している。注目の機能は双方向の会話を720pで録画できることで、自動のポストプロダクションで最大1080pでミックスされ、レンダリングされる。その後、そのビデオを直接YouTubeやVimeoなどのプラットフォームで公開できる。

また、このツールはZencastrの標準のオーディオ機能と似た動作をするようで、スマートなストリーミングのアップロードや、録画中でもコンテンツをクラウドにバックアップする機能を備えている。出演前にゲストが番組の準備をするための仮想の待機場所である「グリーンルーム」機能にも注目だ。

Zencastrはしばらく前からこの機能に取り組んでいたようだが、この時期に広く公開することにした理由は明らかだ。同社CEOのJosh Nielsen(ジョシュ・ニールセン)氏はTechCrunchに対し「今日の未来はポッドキャストにあり、明日の未来はビデオポッドキャストにある。そのため、我々は新しいビデオベータプラットフォームを公開できることをたいへん喜んでいる」と述べた。

新型コロナウイルス(COVID-19)による経済活動停止から波及した影響として、すでに急成長を見せていたポッドキャスト業界で、ビデオコンテンツが思いがけず勢いを増した。その要因のひとつは間違いなく、Zoomなどのビデオプラットフォームがこの時期に成功したことだ(比較的小さい要因ではあるが)。リモート会議のプラットフォームはリモート会議に特化して設計されたものだが、いざとなればビデオポッドキャストにも使える。そしてもちろん、ライブストリーミング配信のTwitchもある。

しかしZencastrは、オーディオポッドキャスティングにSkypeが長く使われていることに対抗してきたのと同じように、今度はビデオ番組向け機能を揃えた専用プラットフォームをポッドキャスターに提供しようとしている。現在はまだ初期段階で、実現までには多くの問題を解決する必要がありそうだ。興味のあるユーザーはZencastrのサイトでベータのウェイティングリストに申し込める。ベータは無料で提供が開始されるが、その後の価格については言及されていない。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Zencastrが趣味でポッドキャストを公開する人のためにアカウントの制限を一部解除

退屈だからといってポッドキャストを始めるなんて、やめてもらいたい。とはいえ、COVID-19の影響でそんなことをしたら、ポッドキャストが山ほど誕生するだろう。延々家に閉じ込められているから、あれこれおしゃべりして公開する時間はいくらでもある。

リモートポッドキャスターのための使いやすい録音ツールのひとつであるZencastrには、有料の「Professional(プロ)」と無料の「Hobbyist(愛好家)」アカウントがある。米国時間3月17日、Zencastrは愛好家アカウントの制限を緩和した。ゲストは最大2人、録音できる時間が1カ月に1時間までという制限を解除する。このポリシーは7月1日まで適用される。それまでには自由に出かけられるようになるといいのだが。

筆者は、ポッドキャストのガイドラインについて書いた中で、SkypeやZoomなどの仮想会議プラットフォームの代替としてZencastrを挙げたことがある。オンラインで同時に話している各人のトラックを自動で録音してアップロードする機能があり、編集をする際にはきわめて便利だ。

画像:pixdeluxe / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)