Appleカー。このテクノロジー巨人のあまり秘密とはいえないプロジェクトが消滅した、というのはいい過ぎだったかもしれない。2019年に200人ほどメンバー削減されたApple(アップル)のいわゆる「Project Titan(プロジェクト・タイタン)」は、存続しているだけでなく、「画期的バッテリー技術」と自動運転技術を搭載した電気自動車を2024年までに生産する計画であると、Reuters(ロイター)が報じている。
どんな外観になるのか、製造パートナーが誰なのか、アップルが開発を続けている自動運転システムはクルマの一部になるのか、それともソフトウェア製品として他社に提供されるのか、何もわかっていない。Reutersの記事は、台湾の報道機関であるEconomic Daily Timesの報道に基づいており、そこにはアップルによる自動車部品や装備品の注文が同国で増加していると書かれている。ともあれ両報道とも、アップルが静かな少人数のチームであれ、クルマを諦めていないことの証拠を提供している。
Reutersの情報源は、これを乗用車だと説明しており、そうであればアップルは、自動運転テクノロジー会社でロボタクシーサービスの商業化を目指すWaymoとは違うカテゴリーに属することになる(Waymoは自社の乗用車向け自動運転技術をライセンスすることにも関心をもっているが、第一優先ではない)。
アップルでProject Titanの日常業務を指揮しているDoug Field(ダグ・フィールド)氏は、電気自動車メーカーのTesla(テスラ)で仕事をした後、2018年に同社に戻った。フィールド氏はTeslaでエンジニアリング担当上級副社長を務め、Model 3発売を支えた重要幹部の1人だった。フィールド氏の指揮の下、AppleカーはAlphabetのWaymoなどよりも直接Teslaと対決することになるかもしれない。
2020年12月上旬にBloomberg(ブルームバーグ)は、アップルがフィールド氏およびProject Titanチームを同社幹部であるJohn Giannandrea(ジョン・ジャナンドレア)氏の人工知能・機械学習グループ配下に移したと報じている。
カテゴリー:モビリティ
タグ:Apple、自動運転、電気自動車
画像クレジット:Anthony Kwan/Bloomberg / Getty Images(画像は加工済み)
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )