ノースカロライナ州立大学の研究員らが、ウェアラブルなワイヤレス水分センサーを作った。胸に貼ったパッチや手首に巻いた装置で、喉の乾き具合を知ることができる。
このデバイスは、脱水による熱中症の怖れがあることを知らせるように作られている。
「喉の乾き具合を定量的に測ることは難しいが、これは軍人からスポーツ選手、消防士まで、現場やトレーニング中に熱中症にかかるリスクのある人全員にとって重要な問題だ」と研究者のJohn Muthは語る。
デバイスは「ユーザーの皮膚水分をリアルタイムで」測定し、アスリートの能力を高めるほか、脱水を防ぐために水を飲むことのできない高齢者の水分状態を追跡するのにも使える。
「化粧品の保湿効果を測ることもできる」と研究員のYong Zhuは言った。
センサーは銀ナノワイヤーを使って皮膚の電気特性を感知する。小さなセンサーが、現在水分測定に使われている大型で複雑なセンサーと同等の働きをする。従来の製品は8000ドルもするが、この新しいセンサーは約1ドルなので、水分センサー分野にとって大きな一歩であり、様々なセンサー用途への道を開くことだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)