とうとうFacebookの投稿が共有後に編集可能になる―ウェブ、Androidは今日にもアップデート、iOSも近日

タイプミスでFacebookへの投稿の傑作を台無しにした経験は誰にもあるだろう。Facebookはとうとう投稿を共有した後で編集する機能を追加する。

ウェブ版とAndroidアプリは今日(米国時間9/26)のアップデートで〔日本版では6:00am現在まだアップデートされていない〕、iOSアプリも近々アップデートされる。以前は投稿の公開後に間違いを見つけた場合、投稿を削除して再度アップするしかなかった。当然ながらそれまでについた「いいね!」やコメントはすべて失われてしまう。今回のAndroidのアップデートでは気分や活動の共有、イベントの一覧などの新機能も追加されている。

投稿を編集するには右上隅の下向き矢印をクリックしてドロップダウン・メニューを開き、「編集」を選べばよい。ただし友だちは「編集履歴」を開けば編集以前のテキストを読むことができる。コメントの上にマウスをもっていく(スマートフォンの場合はタップする)と、鉛筆アイコンが現れるので、クリックすればよい。

ユーザーからの要望が強かったにもかかわらず、Facebookが投稿公開後の編集機能を追加するのをためらっていた理由は、悪質なユーザーが公開後にまったく別の内容に書きなおして他のユーザーを騙すことを恐れていたのだろう。ある投稿に「ジャスティン・ビーバーが嫌いだ」と書いてあったので「いいね!」を押したところ、いつの間にかその投稿が「ジャスティン・ビーバー大好き」に書き換えられていたらどうだろう? 友だちに音楽の趣味を疑われるような破目になりかねない。

しかしFacebookは「編集履歴」を読めるようにしておくことでこういうインチキを防止する対策としては十分だという結論に達したようだ。 コメントの編集は2012の7月から可能になった。またしばらく前からFBページの管理者は写真の説明を編集できる。こうしたテストの結果、Facebookは投稿の編集を許可してもあまり問題は起きそうもないと見極めたのだろう。

Google+は当初から投稿の編集が可能だ。そのためGoogle+は複雑な内容の長文を投稿するのに向いている。

スマートフォンからの投稿はタイプミスをしやすいので、後から編集できる機能はことに便利だ。それに“its”と“it’s”を逆にするような無学な間違いは即刻訂正したいものだ〔日本人はこういう間違いをしないがネーティブはよく間違う〕。タイプミスが原因で少なからぬ数の投稿が削除されていただろうから、そういうことがなくなるのはFacebook側にも多少のメリットがあるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。