ふつうの人間がロボットに教えた作業を、今度はロボットが他のロボットに教えられる…MITの研究より

MITのコンピューター科学と人工知能研究所(Computer Science and Artificial Intelligence Lab, CSAIL)が、ロボットの新しい芸をもうじき披露する。人間がロボットに教えたことを、そのロボットが他のロボットに教えられるようになるのだ。研究者たちは、ロボット工学とは無縁なふつうの人が、ドアを開ける、物の位置を移動するなど、人間の規準では“単純な”行為を、ロボットに教えるシステムを考案した。ただしそのシステムのキモは、最初のロボットがその同じ作業を他のロボットに教えられることにある。

そう、ロボットに教えるロボットだ。この、CSAILの研究者たちがC-LEARNと呼ぶプロジェクトは、事前知識と、何らかの特定の仕事に関する単純なインストラクションを、人間教師がロボットに提供する。ロボットのそのスキルは他のロボットへ転送可能で、だから理論的には、たった一人の、専門家ではないふつうの人が提供した初歩的なインストラクションが、ロボットの一大軍団を教育してしまえるのだ。

教えられる側のロボットは、教師役のロボットと同型でなくてもよい。研究段階では、上のビデオに登場する先生役のOptimusロボットが、自分より大きいAtlasロボットに、学んだアクションを伝えることができた。

このシステムの成功の鍵は、実演に、教育訓練以前の既存の知識ベースを結びつけたことだ。それによって、仕事の達成の正確さが上がり、そしてそれを、その後の他のロボットに伝えていく。

ただしC-LEARNシステムは完全にはほど遠い。箱を持ち上げるという単純な仕事を教えるのに30分もかかり、衝突を避ける、などの複雑な仕事はまだこのシステムでは教えられない。でも、あとすこし頑張れば、トラックや輸送機に荷物を積むとか、簡単なメンテナンス作業ぐらいは、ロボットがロボットに十分、教えることができるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))