この4月、Apple(アップル)はQualcomm(クアルコム)と和解し、巨額の小切手を書いた。これは5G iPhoneを市場に出すスケジュールを守るためだったが、アップルはいつまでもクアルコムに主導権を取らせておくつもりはなかったようだ。
米国時間7月22日、「インテルのモバイルモデムチップ事業をアップルが10億ドル(約1080億円)以上の価格で買収する交渉を進めている」とWall Street Journalが報じた。先月、Informationも同社がインテルのモデム事業を買収する可能性があると述べていた。
本日のニュースでは「早ければ来週中にも合意に達する」としている。もちろん破談になる可能性は残っている。
この買収が実現すれば、アップルは数百人の優秀なエンジニアと多数の基本特許を得ることになる。モデムチップなど現在クアルコムに多額のライセンス料金を支払っているモバイルネットワークへの接続を実現する各種デバイスを、アップルは独自に製造できるようになるかもしれない。
もちろんどんな契約が結ばれようと、クアルコムとの関係は短期的にはほとんど影響を受けないだろう。両社の和解条件には向こう6年間にわたってライセンスを許諾する条項が含まれいる。ただし和解内容の一部は現在も公開されていない。
アップルはこれまでもインテルのモデム事業部と密接に協力してきた。特にライセンス問題でクアルコムとの紛争が始まってからは距離がいっそう縮まっていた。ただしインテルのチームは、5Gモデムテクノロジーの開発でライバルに遅れを取っているという報道も出ていた。
アップルの広報はこの報道についてコメントを控えている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)