Wall Street Journal(WSJ、ウォールストリートジャーナル)がApple(アップル)のメディア進出について記事を書いた。米国時間3月25日月曜日、Appleは新しいビデオストリーミング・サービスとApple Newsのサブスクリプションサービスを発表する。
WSJによると、Apple TVと呼ばれる新しいアプリでは、複数のコンテンツパッケージを定期購読することビデオライブラリを増やしていけるという。このアプリが既存のApple TVを置き換えるのかどうかは不明だ。
新サービスはAmazon Primeビデオチャンネルと似たような仕組みになると思われる。ユーザーは、HBO、Showtime、Starzなどのチャンネルを月額料金で購読できる。WSJによると、これらのパートナー3社は、それぞれ月額9.99ドルの料金を徴収する。
CNBCの以前の記事によると、既存のApple TVアプリと異なり、別のアプリを開くのではなく、どのコンテンツも単一アプリの中で利用できる。
最初から最後まで体験を制御できることはユーザーにとって大きな利点だ。現在「サブスクリプション疲弊」に悩まされている人が多いことを踏まえ、Appleはすべてのコンテンツ購読をアプリ1つにまとめようとしている。必要に応じてオプションを選んだり外したりするだけでよくなる。
しかし、中にはAppleと提携したくない会社もあるだろう。NetflixやAmazon Prime Videoのコンテンツが、Apple TVアプリの中に出てくる可能性は極めて低い。これらのサービスも、最初から最後までユーザー体験を制御したいはずだ。データの収集や分析も自社アプリを使っている方が容易だ。
AppleはApple TVアプリを他のプラットフォームにも開放すべきだ。Apple Musicの楽曲をAndroidやSonosスピーカーやAmazon Echoスピーカーで再生できのと同じように、Appleは各社のスマートTV向けにアプリを開発している。すでにSamsung(サムスン)のテレビ向けにiTunes Storeアプリを提供していることを思えば大きな驚きではないはずだ。
Appleは自社サービス向けオリジナルコンテンツにも巨額の費用をつぎ込んでいる。この点に関する詳細まだほとんどわかっていない。月曜日の発表に間に合わないものも多いだろう。果たしてAppleのコンテンツを利用するために費用は必要なのか?いくらなのか?すべては月曜日(日本時間火曜日午前2時)にわかる。
Apple Newsに関しては、200種類の雑誌・新聞コンテンツが月額9.99ドルで利用できるとWSJは書いている。WSJは「同紙もそのサブスクリプションパッケージの一部である」というNew York Times(ニューヨークタイムズ)の報道を認めた。
またAppleは「App Storeを観察して複数の測定基準に基づいて人気アプリを判定している」とWSJは書いている。たしかにApp Storeを運営しているのはAppleだ。しかしFacebookは、同社がOnavoというVPNアプリを使って人気アプリを監視していたことが発覚したときに批判の目にさらされた。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )