FULLERは4月13日、同社の提供するスマートフォンアプリ利用動向調査ツール「App Ape Analytics」のプレミアム版サービスを開始した。
App Ape Analyticsは、数万台に上るAndroid端末をサンプルにした統計データをもとに、アプリの利用情報や詳細情報、性別年齢を含めるユーザーのデモグラフィック情報を閲覧し、スマホアプリ市場やアプリの競合分析が可能なツール。データは、FULLERのアプリを導入したユーザーから取得している。
FULLERによると、これまでのApp Ape Analytics アルファ版および法人向けのApp Ape Analytics エンタープライズ版の累計顧客数は3000を突破。コロプラやKingといった大手のゲーム開発会社から広告代理店、官公庁など幅広く利用されており、すでに単月黒字化も見えているそう。
今回提供するプレミアム版では、時間帯別のアクティブ率やHAU(時間ごとのアクティブユーザー数)、アプリの同時所持率(あるアプリを持っているユーザーがどのアプリを併用しているのかの割合)などの閲覧が可能。これによってテレビCMや時間限定のアプリ内イベントなどの効果測定が可能になるとしている。なおデータはCSV形式のファイルとしてダウンロード可能。
FULLERは2月にGlobal Catalyst Partners Japan、朝日新聞社、インフォテリア、オプト、コロプラ、日本交通およびnanapi代表取締役の古川健介氏ら個人投資家複数名から2億3000万円の資金調達を実施したことを明らかにしている。
この調達した資金をもとに、今後は海外のサンプルデータも拡充していく予定。海外向けに複数のスマートフォンアプリを提供していくとしている。「データの精度はユーザーから評価されており、国内のサンプルが足りないという話はない。今後は国内のサンプルを100万人に増やすというよりは、各国10万人のサンプルを持ちたい」(FULLER代表取締役社長の渋谷修太氏)