アメリカのスマートフォン市場6-8月期でiOSとSamsungがシェア同率で並ぶ

アメリカのスマートフォン市場におけるiOSとSamsungのシェアは、6-8月三ヶ月のiOSの成長によって今や横並びになった、とスマートフォン市場のシェアを売上ベースで追跡しているKantar Wordpanelの新しいデータが告げている。同社の分析によると、iOSは前年比で3.7%伸び、35%のマーケットシェアを達成したが、Samsungの成長はわずか0.8%で、シェアは35.2%になった。

Kantarによると、Verizonからの売上が弱かったことがSamsungに災いしたが、Appleはこのアメリカ最大のキャリアで50%近いシェアに達した。Kantarの指摘によると、Appleのこのシェアは、伝統的にiPhoneのホーム球場とも言えるAT&Tにおけるよりも、今や高い。

アメリカにおけるiPhoneの売上増は、iPhone 8と8 Plusの発売の1か月前に始まっている。新製品発売の直前には落ち込むのが通常であるだけに、これは珍しい現象だ。

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しかしSamsungとiOSがタイになっても、Android全体のアメリカでのシェアは63.2%で、iPhoneの35%を大きく上回っている(上図)。

とはいえ、iOSはアメリカ以外でも伸びている。

iOSは中国とドイツ、フランス、スペインで成長したが、イギリスでは下がり、ここではSamsungのGalaxy S8とJ3(2016)がよく売れた。ヨーロッパの5大市場全体でiOSのマーケットシェアは、1.2%という低い伸び率で、これはSamsungのイギリスでの好調と、新型iPhone発売直前の鈍化が影響したと思われる。

“SamsungはイギリスにおけるiPhone 8とiPhone X発売の数週間前、というタイミングをうまく利用し、宣伝にも力を入れたので、2017/6-8月期のシェアは最近3年間でもっとも高い38.4% を達成した”、とKantar Worldpanel ComTechのディレクターDominic Sunneboが声明文の中で述べている。

“Galaxy S8を買った人の4人に1人以上が、購買動機としてある特定の宣伝を挙げている。そして半数近くが、価格性能比のお買い得感を第一の動機として挙げている。この二つの理由が、最後の2か月(7-8月)の大きな売上増を支えたと思われる”、と彼は語っている。

しかしヨーロッパの主要市場全体のこの時期の微増には、iPhone SEの堅調な売れ行きが貢献している。

中国の都市部でも、iOSは再び増に転じている。そのマーケットシェアは、iPhone 7と7 Plusのおかげで、昨年の13.4%から17.7%に増加した。機種別分類では、iPhone 7と7 Plusは中国都市市場の人気第一位と第二位なのだ。

ただし中国都市部のメーカー/ブランド別シェアでは、Huaweiの31.1%が依然トップで、前年比でシェアは1.5%伸びている。BBK Electronics(OppoとVivo)が第二位で19.7%のシェア、昨年より6.7%も伸びている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))