アリババが12年続いた音楽ストリーミングアプリXiamiを閉鎖

かつて中国では、Xiamiを使うことは音楽のセンスが良いことと同義だった。2008年頃にデビューし2013年にAlibaba(アリババ)に買収(Tech in Asia記事)されたXiamiは米国時間1月5日、ストリーミングサービスを終了するとユーザーへの通知で発表した。

中国語で「小さなエビ」を意味するXiamiは、スマートな発見機能、エレガントなデザイン、ソーシャル機能、インディーズミュージシャンのサポートで知られ、中国の芸術的かつヒップスター的なタイプのファンを引きつけるのに役立った。そしてその衰退の始まりは、中国での音楽著作権をめぐる争いと重なった。2016年にTencent(テンセント)がChina Music Groupの株式の過半数を取得(WSJ記事)したことでデジタル音楽業界の巨大グループが形成され、Tencentが音楽取引を独占した。2017年、テンセントの音楽アプリは中国の音楽ストリーミング市場の75%ものシェアを支配(RADII China記事)した。

一方、Xiamiは音楽の権利を大量に失ったため、ユーザーはしぶしぶながらよりリソースの豊富なプラットフォームに移行した。

一方、NetEase Musicのような新規参入者はTencentの音楽帝国との戦いを続けているが、その支配は今日まで続いている。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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