2012年に発表された、ユーザのデータを同社のすべてのサービスで利用するというGoogleの新方針は、オランダではプライバシー侵犯であり違法だ、とオランダ政府のデータ保護局(Data Protection Authority, DPA)が声明した。DPAが発行したプレスリリースは、“ユーザのどんな個人データを集めて、一緒にして、どんな目的に利用しているかを、Googleはユーザに正しく知らせていない”、と述べている。
DPAはGoogleが明らかに違法とは言っているが、Googleに対する罰則の適用や、矯正命令などにはまだ踏みきっていない。しかし同局の声明によると、ユーザのデータを収集する件に関して、ユーザの許可を求めるGoogleの今のやり方では不十分だ、という。つまり、一般的なプライバシー方針が一つだけあるとか、サービス約定のドキュメントがあるだけでは十分ではない。“インターネットの上ではGoogleのサービスを利用しないことはほとんど不可能”であるだけに、なおさらである、とDPAは言っている。
しかしComputerworldが入手したメールによる声明文によると、一国の法に明らかに違反しているとされたGoogleは、当局のその主張は無効だ、と言っている。Googleによると、同社は今オランダのDPAと話し合いを続けており、共同でこの問題を解決していきたい、という。その話し合いの次のステップは、DPAが考えている修正方式や懲罰方式について、Googleが聞く番だ。
Googleのプライバシーポリシーの変更が、ユーザを苛立たせたことは間違いないし、一部の政府機関が問題として取り上げたことも事実だ。先日は、ユーザがオプトアウトしなければGoogle+の画像を広告で使う、と発表された。このような具体的な変更や新しいやり方は、今後もいろいろあるだろう。今回のオランダ当局の矯正アクションが、今後のGoogleのユーザデータの集め方や使い方に良い効果を及ぼすことを期待したいが、しかしそれは、空しい期待に終わってしまう可能性もあるね。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))