Alphabet傘下のWing(ウイング)は、オーストラリアの首都キャンベラ周辺の3つの地域でドローンによる配達サービスを開始した。 同社は過去18か月間に3000回ものテストを実施し、「対象となる限定された住宅」への展開を開始する。
同サービスはグレース、パーマストン、フランクリンのエリアで利用可能。その他エリアは「今後数週間から数カ月のうちに」追加される予定だ。配達の対象となる商品は食品や飲み物、医薬品など。
同社ではKickstart Expresso、Capital Chemist、Pure Gelato、Jasper + Myrtle、Bakers Delight、Guzman Y Gomez、Drummond Golfなど、食料品・日用品、ゴルフ用品などのパートナーと提携し、「ほんの数分」でのデリバリーを約束している。
同社は、今のところ、主に地元の企業と提携し、当面はAmazonに対抗するようなアプローチで配達事業を行なっていく見込みだ。配達に参加しようとしている地元の商人のための応募フォームも準備されている。 現時点ではこのプログラムはまだ発表されたばかりだが、小売店にとっては良い宣伝効果になるのではないか。
Wingは、事業をできるだけ円滑に進めるため、地元の人々とのコミュニケーションを重視していると述べている。
「Wingは、地元の政策立案者、規制当局、そして地域社会と協力することで、サービスを拡大、新たな経済的機会を開拓し、都市の連携をより強固なものにできると信じている」「キャンベラのコミュニティとの対話を続け、Wingのサービスを拡大していく予定だ」と同社は綴っている。
(本稿は米国版TechCrunchの記事を翻訳・編集したものです)