カンヌやベネチア、東京など12映画祭の作品をYouTubeで配信へ

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、人がぎっしり入ったシアターでの映画鑑賞は安全ではなくなっている。華やかなレッドカーペットのために人々が移動することもできなくなって、多くの映画祭の主催者はオンラインに変更して開催する方法を探ってきた。

米国時間4月27日、YouTubeとニューヨーク市で開催されるトライベッカ映画祭の主催者であるTribeca Enterprisesは「We Are One: A Global Film Festival」という新たなイベントを開催すると発表した。

トライベッカ映画祭がオンラインになるだけでなく、グローバルなイベントにすることを目指している。この10日間のデジタル映画祭では、世界中の多くの大規模な映画祭が厳選したプログラムを配信する。

We Are Oneは5月29日に始まり、WHO(世界保健機関)のCOVID-19連帯対応基金や各地の救援組織への寄付を募る予定だ。

カンヌ国際映画祭のPierre Lescure(ピエール・レスキュール)氏とThierry Frémaux(ティエリー・フレモー)氏は声明で「我々はさまざまな映画祭とともにすばらしい映画と才能を紹介できることを誇りに思う。観客は、世界各地で描かれている物語のニュアンスと、それぞれの映画祭が持つ芸術的な個性を体験できるだろう」と述べている(2020年のカンヌ国際映画祭は延期が発表されている)。

この10日間のイベントで配信されるプログラムはまだ発表されていないが、以下の映画祭が参加する。

  • アヌシー国際アニメーション映画祭
  • ベルリン国際映画祭
  • BFIロンドン映画祭
  • カンヌ国際映画祭
  • グアダラハラ国際映画祭
  • マカオ国際映画祭
  • エルサレム国際映画祭
  • ムンバイ映画祭
  • カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭
  • ロカルノ国際映画祭
  • マラケシュ国際映画祭
  • ニューヨーク映画祭
  • サン・セバスティアン国際映画祭
  • サラエボ映画祭
  • サンダンス映画祭
  • シドニー映画祭
  • 東京国際映画祭
  • トロント国際映画祭
  • トライベッカ映画祭
  • ベネチア映画祭

画像クレジット:Digital Vision / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

投稿者:

TechCrunch Japan

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