クラウドSDNのPLUMgridがLinux FoundationとパートナーしてI/Oレイヤ技術IO Visorをオープンソース化

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The Linux FoundationPLUMgridが今日(米国時間8/16)、現代的なデータセンターのLinuxによるネットワーキングと仮想化をより一層推進するための、ハードウェアメーカーとLinuxディストリビューションのベンダらによる集団パートナーシップを発表した。このパートナーシップには当面、Barefoot Networks、Broadcom、Canonical、Cavium、Cisco、Huawei、IntelおよびSUSEが加わる。

このプロジェクトはPLUMgridのIO Visorの技術をベースとし、PLUMgridはIO Visorをプロジェクトに寄贈する。Linux Foundationが、そのほかのサポートを提供する。

今のトレンドとして、コンピューティングとストレージとネットワーキングは仮想化ヘ向かっている。そしてPLUMgridの主張によれば、I/Oとネットワーキングのサブシステムも、このトレンドに追随すべきであり、とくに物のインターネット(IoT)のアプリケーションにおいて、このことが言える。

PLUMgridの見方によると、ネットワークの機能を仮想アプライアンスとして提供するこのトレンドは、ルータやスイッチなどの高価な専用ハードウェアを使うことに比べると、パフォーマンスとスケーリングでボトルネックを抱える。すなわち同社によると、これらの仮想アプライアンスは需要に応じて容易にスケールするように作られていない。

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PLUMgridのファウンダでCTOのPere Monclusは次のように語る: “わが社は数多くのオープンソースプロジェクトを積極的にサポートしているから、IO VisorをLinux Foundationと共にオープンソースとしてコミュニティに提供していくことは、弊社のベストインタレストに適うだけでなく、クラウド技術がアジャイルに、かつ高いパフォーマンスでスケールすることに依存しているユーザの利益にも適うものである”。

この技術の核は、IO Visorをデータセンターのすべてのサーバに組み込むことによって、仮想ネットワークを構築することにある。するとヴァイザーがPLUMgridのDirector サービスと協働してデータレイヤを作り、デベロッパのニーズに応じてそれらのすべてのネットワークに接続していく。〔参考資料(1)(2)。〕

“仮想化は柔軟性とセキュリティの要求が厳しいから、今回の共同パートナーシップにはきわめて重要な意義がある”、とLinux Foundationの事務局長Jim Zemlinは語る。“オープンソースソフトウェアとコラボレーションに基づく開発は、どの業界においても、大きな変化に対応していくための重要な要素だ。IO VisorはLinux上の仮想化とネットワーキングのための、不可欠のフレームワークを提供するだろう”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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