グッドジョブ、Microsoft!―Xbox Oneの我慢ならないDRMの大部分を撤回

Xbox One発表の反響Microsoftの期待どおりではなかった。ゲーマーは新システム自体は気に入ったが、新たに課せられた数々の不愉快な制限に強く反発した。しかしMicrosoftはその声に耳を傾けることにしたようだ。Microsoftは今日、もっとも馬鹿げた制限のいくつかを撤回した。MSにとってもゲーマーにとっても非常に良いことだ。

さすがにゲーマーの激しい怒りは無視できなかったようだ。根深い怒りはあらゆるところに渦巻いていた。全国ネットの朝のニュースショーでさえXbox Oneの奇妙なDRMが話題になったくらいだ。

今回の改定で、毎日のインターネット接続チェックは無くなった。非常に狭い区域を指定するリージョン・ロックも無くなった。従来どおり、ゲームの貸し借り、売買もできるようになった。良かれ悪しかれ、条件はほぼ元通りになった。

この措置でSonyとNintendoに足元を掘り崩される(事実それは始まっていた)危険を防ぐことができるだろう。Sonyが「PS4にはXbox Oneのような常時インターネット接続やその他のDRM制限を課していない」と指摘し続けるのはMicrosoftにとって最悪のシナリオだった。

とはいえ、Microsoftはこれまでユーザーの声に耳を傾けないことで有名だったからこの柔軟な反応は意外だ。Windows 8でもindows VistaでもXbox LiveでもMSは「ユーザーがどう言おうと知ったことではない」という態度を取ってきた。いかに馬鹿馬鹿しいDRM制限が課されようと、一般の消費者はやはりXboxOneを買っただろう。「ゲーマーのフォーラムやTwitterはいかに騒々しかろうとXbox Oneのターゲットのごく一部を代表するに過ぎない、クリスマス商戦に入ればDRMに関する議論も鎮静する」と考えることもできたはずだ。

Xbox Oneは依然としてKinectについては常時インターネット接続が必要だ。また今日の撤回でいくつかの新機能も同時に失われた。しかしMicrosoftが素早くユーザーの声に対応する姿勢を見せたことは高く評価できる。これは新しいトレンドになるのだろうか? ゲーマーはXbox Oneそのものは大いに気に入っていたが、Microsoftが気に入ることをわざわざ不可能にする制限を課していた。しかし今回の決定で状況はかなり好転したと思う。

[画像 Flickr/dalvenjah]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+