ジョン・マカフィー、新CEOの初仕事は社名に自分の名前を付けること

Computer software pioneer John McAfee speaks with reporters outside his hotel in Miami Beach, Florida December 13, 2012. McAfee, who is wanted for questioning in Belize over the murder of a fellow American, arrived in Miami on Wednesday evening after he was deported by Guatemala, according to fellow passengers on an American Airlines flight. REUTERS/Joe Skipper  (UNITED STATES - Tags: LAW SOCIETY SCIENCE TECHNOLOGY)

John McAfee陣営からちょっと興味深いニュースが飛び込んできた。アメリカの著名な(そして最も楽しませてくれる)サイバーセキュリティー専門家が、新たな乗り物を手に入れた。

ソーシャルゲーミングアプリを所有、運営する会社であるMGT Capital Investments (NYSEMKT: MGT)は、John McAfeeをエグゼクティブチェアマン・CEOに 指名したことを発表した。MGT Capital Investmentの時価総額は1000万ドル以下で、NYSEのスモールキャップ市場で取引きされている。これは、あらゆる面で個人経営的な「公開」企業ではあることを意味している。

そして何よりも、同社は企業名をJohn McAfee Global Technologieに変更すると言っている。

それでMcAfeeはここで何をやろうとしているのか? よく聞いてくれた。新たな地位と「引き換え」に、MGT Capital Investments John McAfee Global Technologiesは、D-Vasiveとの正式な資産購入契約を完了。D-VasiveはMcAfeeのiPhoneアプリで、様々なアプリが内部ハードウェア機能をどのように使っているかを監視することができる。

つまりは、人材付き買収だった!

しかしそれだけではない! ソーシャルゲーミングのスタートアップは、コンサルタント契約をFuture Tense Secure Systemsと結んだことも発表した。このサイバーセキュリティー会社を率いるのは他でもない…John McAfee!

つまり、ある「会社」がMcAfeeを雇い、自らの社名に彼の名を冠し、彼のスタートアップを買収し、さらにコンサルティング費用を彼に払う。おわかりかな。

McAfeeの報酬は公表されていないが、同社は30万ドル、およびMGTの限定株式2380万株(同社の約47%)を、McAfeeの前の会社、D-Vasiveに支払う。

契約は、慣例的な完了条件の対象となり、MGT株主の承認もその一つだが、どうやらこれは、多くの発行済み株式保有者のいる典型的公開企業ではないようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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