チトセロボティクスが時給980円のロボット導入・運用サブスクを発表

Chitose Robot Services

チトセロボティクスは6月23日、ロボットによる自動化・省人化の提供を目的に、時給980円の「ロボット労働力」をうたうサブスクリプションサービス「Chitose Robot Services」の提供を7月1日より開始すると発表した。使用済み食器の洗浄業務というモデルケースの場合、使用時間6時間/日程度で月額料金は29万6400円(税別、リース費用含む)。

Chitose Robot Servicesは、ロボットの初期費用や消耗品費用の支払い、各種保険、メンテナンスなどの手続きをパッケージ化した月額定額サービス。制御用ソフトウェアを洗練させるとともに、ハードウェア費用を最小限に抑え、リースやレンタルの枠組みを用意することで、初期導入費用ゼロを実現した。Chitose Robot Services同社ロボットは、特許を保有する独自制御技術「ALGoZa」(アルゴザ)により、現場レイアウトやハンドリングする物品の種類に変更が発生しても、プログラムの再開発なしに自律的に動きを変更可能。

またロボットがより良い労働力となるために、稼働状況や不具合情報をネットワーク経由でリアルタイムで収集し、解析のもと動作速度・認識精度の向上などソフトウェアの自動アップデート機能を無料で提供する。現場にロボット運用のスキルがなくても遠隔メンテナンス機能による支援があるという。

チトセロボティクスは、食品・物流の現場における人材不足・労働生産性が低いという課題に対して、ロボット技術による解決を目指している。現在は、飲食業界の厨房作業・物流倉庫の仕分け作業・工場の複雑な組立作業など人手作業が多く残る現場に対して、ロボット技術による自動化ソリューションを提供している。

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TechCrunch Japan

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