米国時間4月26日の株式取引開始直後に米国の電気自動車会社Tesla(テスラ)は2021年第1四半期決算を発表した。その後、同社の株価は下げた。
ここ数カ月、多くのSPAC(特別買収目的会社)との合併を模索してきた電気自動車(EV)・バッテリースタートアップのマーケットにとって、一般的にポジティブなTeslaの決算はこの分野のハードウェアに対するマーケット需要が続いていることを強調し、業界にとって大きな恩恵となり得る。
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数字に目を向けると、2021年第1四半期にTeslaは103億8900万ドル(約1兆1237億円)を売り上げ、粗利益は22億1500万ドル(約2396億円)、純利益は4億3800万ドル(約473億円)だった。
修正後純利益は10億5200万ドル(約1137億円)で、非GAAPベースで希薄化後の1株あたり利益は0.93ドル(約100円)となった。マーケットは売上高102億9000万ドル(約1兆1132億円)、修正後の1株あたり利益は0.79ドル(約85円)を予想していた。同社が収支を発表した後、同社の株価は時間外取引で約1%下げている。
Teslaは前年同期に比べ急激に成長した。前年同期は売上高59億8500万ドル(約6475億円)で、純利益はわずか6800万ドル(約73億円)だった。2021年第1四半期の売上高は前年同期比で74%成長し、車部門の粗利益率は1%近く(0.95%)改善した。粗利益総計の改善はわずかに少なかった(0.70%)。純利益は1850%増と爆発的に増え、修正後純利益も304%増と驚くべき成長を見せた。
第1四半期にTeslaの営業活動によるキャッシュフローは16億4100万ドル(約1775億円)だった。同社はキャッシュを生み出すペースで快適に自社で資金をまかなうことができる。これは、現金・現金同等物計171億ドル(約1兆8501億円)で第1四半期を終えたという事実によって強調されている。
売上高75%成長を分析すると、自動車生産の売上高は76%成長した。同社は18万338台を生産し、前年同期の10万2672台を大きく上回った。納車台数は前年同期比109%増の18万4877台だった。
Teslaの太陽光発電・蓄電事業もしっかりと成長した。太陽光発電の展開は163%増の92MWで、蓄電の方は71%増の445MWhだった。
同社はスライドで投資家に対し「今後複数年にわたって納車台数は平均年50%増となると予想しています」と説明した。同社はまた、Tesla Semiの納車が2021年始まり、複数展開しているプロダクトに加わることで売上ソースが追加される、とも述べた。
今後について、投資家は調整後の希薄化後1株あたり純利益0.99ドル(約107円)、売上高113億9000万ドル(約1兆2323億円)を予想している。
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タグ:Tesla、電気自動車、決算発表
画像クレジット:TechCrunch
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(文:Alex Wilhelm、翻訳:Nariko Mizoguchi)