ユタ州には、テクノロジー産業に強いという歴史がある。OmnitureやWordPerfect、Landeskなどはすべてユタ州出身だし、Pixarの協同ファウンダーEd CatmulやAtariの協同ファウンダーNolan Bushnellは共に、ユタ大学を卒業した。同州の大学やカレッジは、毎年数百名もの工科系修士や博士を生み出している。
最近では、成長率と利益率共に良好なユニコーンが育つ州でもある。たとえばQualtricsは今では24億ドル、Domoは20億ドル、InsideSalesは15億ドルだ。そしてデベロッパーを教育訓練するプラットホームPluralsightは、今や11億4000万ドルで、年内に上場と目されている。
今日(米国時間4/20)はPluralsightのファウンダーAaron Skonnardに、テクノロジー業界の現状と、同社が次に目指すものについて、いろいろお話を伺った:
Pluralsightは2004年にデベロッパーのための教育訓練プラットホームとしてスタートしたが、その本格的な離陸は2008年にオンライン教育に移行してからだ。ファウンダーのAaron Skonnardによると、それ以降は毎年収益も生徒数も倍加し、今ではソフトウェア開発とテクノロジースキルのコースが6000種以上あり、細心の審査を経て採用されたインストラクターたちが、150か国あまりの人びとに教えている。
Pluralsightは、テクノロジーのコンスタントな変化や進歩に労働市場のスキルが追いついていけない、という問題を解決するために生まれたオンライン教育スタートアップ、LyndaやUdemyなどの仲間だ。Skonnardも指摘するように、追いつけるだけの知識や技術を持つ人びとが、需要に対して深刻に少ない。同社は、Javaやクラウドコンピューティング、機械学習などのスキルをグローバルベースでFortune 500社などに教え、またスキルを教えるだけでなく、適性評価や、メンターのオンライン提供なども行っている。
ユタ州のエンタープライズ系スタートアップは自力で始めて黒字を達成し、立ち上げ後10年ぐらい経ってからシリコンバレーに注目されるようになる、というケースが多い。Pluralsightもそのひとつだが、今では調達総額が1億9200万ドルに達し、2013年以降は6社の買収を行った。
今年の上場についてSkonnardは明言しなかったが、用意はできてるようだ。利益は出ているし、成長は続いている。オンラインのeラーニング産業は今後年率11%で成長し、2020年には310億ドル産業になる、と予想されている。その点でも、同社の上場の好機と言えるだろう。
では、Skonnardへのインタビューを、上のビデオでご覧いただきたい。