ドローンで建設工事の進捗とミスをチェックするTraceAirがシリーズAで3.6億円調達

ベイエリアの建設関連スタートアップTraceAirが米国時間1月19日、350万ドル(約3億6000万円)のシリーズAを発表した。ロンドンのXTX Venturesがリードしたこのラウンドで、同社の調達総額は700万ドル(約7億3000万円)になる。ラウンドにはこれまでの投資家であるMetropolis VCと、新たにLiquid 2 Ventures、GEM Capital、GPS Ventures、そしてAndrew Filev(アンドリュー・フィレフ)氏が参加した。

TechCrunchが最初にTraceAirを採り上げたのは2016年だった。そのとき同社は、ドローンを使って工事のミスを修復が容易で安上がりなうちに見つける方法を売り込んでいた。これは非常に大規模な分野で、さまざまなテクノロジー企業が、四足歩行ロボットからサイトスキャン用のヘルメットまで、さまざまな方法で解決しようとしている。

2020年2月にTraceAirは、新しいドローン管理ツールを発表した。そのとき同社は「Haul Routerは毎回のドローンスキャンで数学的に最良の客観的な行程を飛行できる。また、どの社員でもこのツールを使って行程路を設計し、結果を選別機や評価機に入力できる」と説明していた。

建設業をはじめ、多くの産業がパンデミックで壊滅的な状況だが、それでも建設業はさまざまな場所で需要が多くある方だ。TraceAirは、同社のソリューションが多くの現場チームを助けて、不確定な中でも工事を続けられることを期待している。

CEOのDmitry Korolev(ドミトリー・コロレフ)氏はニュースリリースにと合わせて、次のように述べている。「新型コロナウイルスのパンデミックが米国と世界の建設産業に新しいチャレンジを作り出し、プロジェクトの遅れや失業率の増加を招いている。私たちのプラットフォームを利用することで、業界のリーダーはプロジェクトをより効率的に管理し、チームとリモートで共同作業を行うことができるため、物理的に現場にいる必要性を最小限に抑えることができます。

TraceAirによると、今回の資金は営業とマーケティングの強化に充てられ、また今後の製品開発にも投じられるという。製品はまだ名前がないが、発売は今四半期内の予定となっている。

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カテゴリー:ドローン
タグ:TraceAir建築

画像クレジット:TraceAir

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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