Appleは最新のiPhoneを来週のイベントで発表しようとしている。2機種は準備万端だが、TechCrunchが信頼できる筋から入手した情報によると、豪華モデルの発売は後になるらしい。
2つのバージョンの発売時期がどれほどずれのかはわからない。最近数週間に浮上した情報によると、部品供給と製造の問題が遅れの原因らしい。
今日(米国時間9/7)のThe Wall Street Journalは、製造プロセスの不具合によって、iPhoneの生産が1カ月遅れていると書いている。問題の原因はOLED画面を採用したことに加えて、指紋スキャナーを画面自身に組み込もうとしたことにあると記事は伝えている。どうやらそのプロセスは断念したようで、この新型iPhoneは指紋センサー無しで出荷されることになる。
Appleが使用するスクリーンは、供給元のSamsungが自社製品に使っているものとは異なる製造方法で作られるらしい。iPhoneの場合、Appleは画面とタッチパネルを一体化せず別々にしている。このためにはユニット1つを作るのに必要な工程が多くなる。
新しいスクリーンは、製造プロセス以外にも複雑な要素を加えている。非常に高価であることだ。本誌のRomain Dilletが今日の記事で指摘しているように、KGI Securitesのアナリスト、Ming-Chi KuoによるとAppleは現行iPhoneモデルの液晶ディスプレイに45~55ドル払っている。しかし、Samsungは1台あたり120~130ドルを要求している。次期ハイエンドiPhoneがあれほど高価である理由はそこにあるかもしれない。
複数の記事によると、高額版iPhoneの価格は1000ドルを超えるらしい。このバージョンは、通常モデルより後に販売開始するらしい
新型iPhoneが発売直後に入手が困難になるのは毎度のことだが、この機種にでもそれは変わらないようだ。発売を遅らせた一機種をずっと高い価格で売ることで、Appleはサプライチェーンへのプレッシャーを多少和らげながら注文に答えることができるかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )