これもGoogleの話題だが、ストリートビューは今までさまざまな珍しい場所の内部を見せてくれた。今日(米国時間1/13)、Googleはこれをさらに進めて鉄道模型の世界最大のテーマパークの内部をストリートビューで公開した。 撮影場所はドイツ、ハンブルクのMiniatur Wunderland〔ミニチュア・ワンダーランド〕だ。
Miniatur Wunderlandはありきたりの鉄道ジオラマを展示しているわけではない。この巨大な博物館には1万3000キロ分の線路、1000本近い列車、33万5000のライト、20万以上のフィギュアが所蔵されおり、ジオラマの面積だけで1万4000平方フィート(1300平米)にもなる。列車だけでなく、何百台もの自動車模型がありとあらゆるヨーロッパの町並みを彩っている。実はこのMiniatur Wunderlandはハンブルクでもっとも訪問者の多い観光施設だ。
ジオラマには誰もが思い浮かべるような典型的なドイツ、オーストリア、、スイスの風景と町が再現されている。またヨーロッパだけでなく、現在はラスベガスやグランドキャニオン、ノルウェイのフィヨルド、 それにDJボボのコンサートの光景も追加された(ちなみにDJ Boboはスイス人でドイツ人ではない。いくらドイツでクリスマス・アルバムの人気が出てもデビッド・ハッセルホフがアメリカ人であることに変わりないのと同じだ)。そしてなんとルフトハンザの精巧なA380が駐機している本物そっくりの空港まである。
Googleはドイツの地図専門企業、Ubilabsと協力して、鉄道ジオラマ用の超小型ストリートビュー・カメラを用い、てこの映像を撮影した。Ubilabsでは「この撮影はハンブルクに向かう前の準備とテストだけで2ヶ月かかった。ジオラマの撮影(主に夜間を利用した)には600時間を必要とした」としている。ストリートビューが撮影できるミニチュア・カメラの開発に成功したことで、Googleはおそらく他の狭くて魅力的な場所の撮影も可能になったものと思われる。さらに、拡張現実、仮想現実用の全周360度撮影にもこのテクノロジーは容易に転用できるはずだと気づくのにたいした想像力はいらないだろう。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)