Facebook(フェイスブック)の新しいクールな試みは、Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏が自らLive Audio Rooms(ライブオーディオルーム)で製品ニュースを発信することだ。ザッカーバーグ氏は米国時間6月29日、同社のClubhouse(クラブハウス)競合機能を通じて、次の新製品であるニュースレタープラットフォーム「Bulletin(ブレティン、Bulletin.com)」を発表した。
Bulletinは、Facebookとは別のプラットフォームで構築されている。ウェブサイトのFAQによると「クリエイターがFacebookのプラットフォームだけに依存しない方法でオーディエンスを増やすことを可能にするため」と記載されている。ニュースレターを購読するのにFacebookアカウントは必要ないが、BulletinはFacebookのインフラに依存しており、プレミアムサブスクリプションの購入や、購読者限定のグループやライブオーディオルームへの参加にはFacebook Payを使用している。
Substack(サブスタック)のような競合他社は、コンテンツのモデレーションに「干渉しない(hands-off)」アプローチをとっており、誰でもニュースレターを始めることができる。現在FacebookのBulletinに掲載されているライターは、すべて同社により厳選されたクリエイターたちだ。しかしSubstackは、特定のライターにSubstackでの執筆を依頼する物議を醸した「Substack Pro」プログラムを通じ、反トランスジェンダーのレトリックを助成していたとして批判を受けている。このように、Bulletinはキュレーションされたモデルであっても、Substackを悩ませる問題と無縁ではないだろう。
Bulletinの初期のライターには、ジャーナリストのMalcom Gladwell(マルコム・グラッドウェル)氏、作家・ジャーナルストのMitch Albom(ミッチ・アルボム)氏、スポーツキャスターのErin Andrews(エリン・アンドリュース)氏「Queer Eye(クィア・アイ)」で知られるデザイナーTan France(タン・フランス)氏などが名を連ねている。FAQには、ベータプログラムは米国中心で、海外のライターは現在のところ2名のみであると記されている(Bulletinは「ベータプログラムのローンチ後、より多くの海外クリエイターを含めることを検討しています」と述べている)。Facebookはこれらのライターの貢献に対して前払いをしており、今のところ、ライターの利益に割り込む予定はないという。また、ライターがプラットフォームから離れる場合、購読者リストは維持することができる。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Facebook、アメリカ、ニュースレター、ベータ版
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(文:Amanda Silberling、翻訳:Aya Nakazato)