Fenderのギターといえばアメリカの伝統 ― 57年型シェビーやJiffyポップコーンのように。デザインは50年代初~中期以来ほとんど変わらず、 ストラトキャスターとテレキャスターは今も最大の売れ筋商品だ。堅実で、しっかりした作りの、象徴的製品だ。革新的かと言われると、そうでもない。
しかし過去数年、この会社は新しいカテゴリーにも慎重に足を踏み入れ始めた。最初はインイヤー・モニター、次が初のモバイルアプリだった。
その新製品は、同社のビジネスを長年支えてきたギターとアンプの一歩先を行くものだった ― ただし、そう遠くではなく。モニターはステージパフォーマンス用にデザインされたもので、作ったのは同社でアンプを作っている人たちだ。そしてFender初のモバイルアプリはチューナー ― 新進のギタープレーヤーなら必須のアイテムだ。
そして今回会社がターゲットにするのがその人たちだ。CEO Andy MooneyがBloombergのインタビューで話したところによると、Fenderの顧客のおよそ半分が初めてギターを弾く人たちだが、そのうち約90%が1年以内に脱落している。そこで同社がITに目を向けたのは自然な流れだった。
それはもっとモバイルアプリを作るという意味だ。ライブラリの曲に合わせてギターを弾くアプリと、有名ギタリストのサウンドを模倣するアプリ。どちらも来年発売されるBluetoothアンプに対応している。このアンプはBluetoothの伝統的製品とデジタル技術をつなぐ橋渡し役として、音楽とふれあいサウンドを変化させる手段にモバイル端末のアプリを活用する。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)