フォルクスワーゲンが 電気自動車のID.3投入に先駆けて家庭用EV充電システムを発売

Volkswagen(VW、フォルクスワーゲン)は電気自動車(EV)IDファミリーのマーケット投入に先駆けて、家庭充電デバイスの販売を開始した。

ID.3はIDを冠する初のEVで、欧州でのみ販売される。ID.3 1stとして知られるローンチエディションを予約した顧客は2020年6月17日から注文できる。VWは今週、ID.3 1stの納車が9月に始まると話していた。

つまり少なくとも今のところ、Wallboxという家庭用充電デバイスが欧州8カ国でのみの販売となることを意味する。VWは3つのバージョンのWallboxを製造していて、価格幅は399ユーロ(約4万8000円)〜849ユーロ(約10万3000円)だ。ここには設置費用は含まれない。

全バージョンとも充電容量は最大11キロワットで、 固定型のType 2充電ケーブルを備え、DC残余電流保護機能を搭載している。

Charger ConnectとID. Charger Proという2つのプレミアムモデルは、2020年後半に発売される見込みだ。これらは、Teslaオーナーにはお馴染みのインターラクションや分析ができる追加のソフトウェアが搭載される。ID. Charger Connectでは顧客は充電プロセスを管理するためにスマホをリンクさせることができる。ID. Charger Proではコネクティビティ機能に加え、商業使用のための電気メーターも付いている。VWによると、このメーターは運転者に電気代を請求するのに使用できる。

ID.3は、VWの全電動IDブランドの最初のモデルで、2025年までに年間100万台のEVを販売するという野心的な計画の第1弾となる。ID.3は欧州限定だが、IDブランドの他のモデルは北米でも販売される見込みだ。

画像クレジット:VW

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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