サンノゼを拠点とするロボット企業Fetchは、米国時間1月28日の朝、最新のロボットを発表した。PalletTransport 1500は、倉庫のフォークリフトを置き換えるために特別に設計された自立型ロボットだ。このロボットはパレットをピックアップして配送するように設計されており、最大2504ポンド(約1140kg)まで運ぶことができる。
このデバイスは、Toyota(トヨタ)を含むさまざまな企業が提供する多様なロボット式フォークリフトソリューションに参加している。Amazon(アマゾン)が所有するKiva Systems製のロボットは、業界で最もよく知られたパレット移動ロボットだが、このシステムはHoneywellと共同開発したものである。
このシステムは、Honeywellにより統合されたMomentumの倉庫ソフトウェアを使って開発された。もちろん、Fetchはすでにいくつかの倉庫ロボットソリューションを提供しており、一種の自律型エコシステムを構築している。同社のシステムは、他の本格的なソリューションに比較して柔軟性が高いことで注目されている。
プレスリリースによると、この新しいロボットはパレット移動システムから人間がいなくなるように設計されている。なお、アクションには次のものが含まれる。
- クロスドッキング:AMR(自律走行型移動ロボット)はパレットを入庫エリアから出庫エリアへ直接輸送できる。トラックからパレットが降ろされた後、AMRは入庫トレイラー / コンテナから送られてきたパレットを、入庫エリアの場所までそれぞれ直接搬送する。
- 返品:入荷した商品が製品タイプやベンダー別に分類された後、AMRはパレットを適切な返品ステーション(在庫、リサイクル、チャリティーなど)に搬送する。
- 倉庫輸送:入荷した製品が荷降ろしされパレット化された後、AMRはビジネスニーズに基づいて在庫を保管場所に移動する。
フォークリフトによる事故が多発していることを考えると、この製品カテゴリーが最も需要の高い製品の1つであることは間違いない。OSHAのデータは「フォークリフトによる死亡事故は年間約85件で、3万4900件の重大災害を引き起こし、6万1800件の非重症事故が発生している」としている。これは労働災害の大きな原因だ。同調査機関は1台のフォークリフトにつき1件の事故を想定した場合、米国のフォークリフトの11%が事故に巻き込まれていることを意味すると付け加えている。
これらの懸念に加えて、新型コロナウイルス(COVID-19)関連のシャットダウンによって、自動化されたフルフィルメントシステムへの移行がこの1年間でますます魅力的になったことは間違いない。
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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter)