マイクロソフトが50インチ大でポータブルなSurface Hub 2Sを6月発売

マイクロソフトは今週、何かSurfaceっぽい隠し玉を用意していることはわかっていた。判明したのは、だいぶ前に発表したSurface Hub 2Sがやっと発売にこぎつけたことだ。2015年のWindows 10が載った対話型ホワイトボードの後継機種である2Sは、何もかもポータブルであることがウリだ。

ちょっと見ると、壁にかける事務用品という雰囲気しかない製品だが、これだけ高額であるからには多用途性が顧客の購買意欲を喚起する鍵だ。そしてまさに同社は、オフィス家具のSteelcase社とパートナーして、この製品のためのキャスターのついた可動式スタンドを特製した。

2Sは、前のモデルよりも60%薄くて40%軽い。ポータブルであることの鍵は、モバイル(可動性)用のバッテリーをAPCからハブに加えられることだ。うっかり電源コードがぬけてしまっても仕事はなくならない。このような、コラボレーションのためのデバイスでは当たり前のようなことだし、第1世代機が出たあとは、要望がとても多かった機能だろう。

ポータブル以外にも、スペックはアップしている。50インチのディスプレイは3840×2560ドットの4K+だ。スピーカーとマイクロフォンとカメラはすべて改良された。プロセッサーはIntel Core i5の第8世代、メモリー8GB、ストレージ128GB。そしてグラフィクスはIntel UHD Graphics 620。マイクロソフトによると、前の機種より50%速いそうだ。発売は6月、価格は9000ドル(約100万円)となる。

マイクロソフトは年内にスタンダードなSurface Hub 2も出す計画だ。そのディスプレイはペンや画面タッチで操作できる。また来年は、2Sの85インチバージョンを“選ばれた顧客”を対象にテストする。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。