あなたが比較的“良い”酔っぱらいであっても、その脳力と能力はしらふのときに比べて相当劣化している。それが、科学的事実だ。
そこで、そこらの問題になんでも食いつくクセのあるテクノロジは、この飲酒時の問題にも手を出してきた。そのEnduiと呼ばれるアプリは、End DUI(飲酒・薬物等の影響下の運転(DUI, drive under influence)を終わらせよう)のもじりと思われるが、メリーランド州の州政府と警察官たちが、National Highway Traffic Safety Administration(全国高速道路交通安全局)のベンチャー向け資金5万ドルを得て開発した。
Maryland Highway Safety OfficeのTom Gianni局長は、AP通信に対して次のように語っている: “酒を飲んだとき、自分はどうすべきか、という状況判断は、当て推量になりがちだ。でも本当は、もっと論理的に考えないといけない”。
とは言え、酔ってるときにこのアプリを実際に使うためには、かなりの脳力を必要とする。その難問は、メリーランド州政府が理解していないことの、一つのようだ。
でもカクテルを数杯飲んだぐらいでそのアプリを開いたら、あなたの酩酊度を計測するためのいろんなゲームが始まる。それはあなたの動作や答をチェックするだけでなく、あなたの体重や、飲んだ量も知りたがる。停止信号を画面に出してから、ユーザがブレーキボタンを押すまでの時間など、リアクション(反応)の早さ・遅さもチェックする。
その後さらに、あなたの血中アルコール濃度を推計し、その値に基づいて、あなたが今夜やってもよいこと・いけないことを判断する。
安全運転ができないと見なされているレベル(合衆国では0.08%以上)なら、このアプリはタクシー会社または運転代行業者の電話番号を教えてくれる。
飲酒運転防止のためにテクノロジを利用したのは、メリーランドが初めての洲ではない。ニューヨーク、ニューメキシコ、コロラド、カリフォルニアの各洲にも、それぞれ独自の“責任ある飲酒と運転”のためのアプリがある。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))