モバイルのオンラインフォーラムを再発明するスタートアップ、Amino Appsは現地時間15日、シリーズBで1920万ドルを調達したと発表した。
ニューヨークを拠点とするAmino Appsは元々、アニメやドラマ「Doctor Who」などのトピックにそれぞれフォーカスした個別のアプリを製作していた。しかし今年の初め、同社はユーザー自身がさまざまなトピックを立ち上げてコミュニティを作れるアプリをローンチしている。現在、同アプリには25万件以上のコミュニティが存在しており、ビーガン、スターウォーズ、バレエなど様々なトピックがカバーされている。規模の大きいものになると、10万人のユーザーが参加するコミュニティもある。
Aminoでは、クオリティの高いコミュニティが検索上位に表示されるようになっている ― 今となっては膨大な数のコミュニティが存在するようになったので、この仕組みは必要なのかもしれない。コミュニティのリーダーたちがAminoに申請することで、彼らのコミュニティをAmino認定コミュニティとして認めてもらうことができる。必ず申請しなければいけないということではないが、認定コミュニティとして認められればアプリの検索上位に表示され、アプリ内の「Explore」というキュレーション・セクションにも表示されるというメリットがある。
コミュニティの人気が高まってくると、そのコミュニティ専用のスタンドアローン・アプリが製作されることもある。Aminoはすでに、そのようなアプリを250個ローンチしている。CEOのBen Andersonは、メインのAminoアプリは「インキュベーター」であると説明する。そのインキュベーターで育てられたコミュニティは、その後スタンドアローンのアプリとして生まれ変わり、Aminoのことを知らないユーザーにもリーチできるという仕組みだ。
Andersonによれば、現在のアプリダウンロード数は1300万件で、ユーザーは平均して1日あたり60分をAminoに費やしているという。
昨年、AminoはシリーズAで650万ドルを調達している。今回のシリーズBにおけるリード投資家はGV(以前のGoogle Ventures)で、その他にも、Venrock、Union Square Ventures、Box Groupなどの既存投資家や、Time Warner Investments、Goodwater Capitalなどの新規投資家も本調達ラウンドに参加している。
以前のAminoアプリとは違い、現在では単にテキストを投稿すること以外の機能も備えられていて、ユーザはアプリ内で投票を行ったり、プロフィールをカスタマイズすることも可能だ。Andersonによれば、同社は今後も新しい機能やフォーマットを追加していくそうだ。
「この世に存在する、すべての興味関心事に対応するプロダクトを創りたいと思っています」と彼は話す。「私たちは今後もこの戦略に賭け、シームレスなコミュニティーション方法を数多く提供していきたいと思っています」。
今のところ、Amino Appsは同アプリから収益を得ていない。しかし、将来的にはコミュニティのリーダーが収益を生み出せるような仕組みを作っていきたいとAndersonは話す。例えば、リーダーがデジタル・ステッカーを販売したり、コミュニティ内に広告を表示したり、Eコマースの機能を取り入れたりすることが考えられる。そして、Aminoがその収益の一部を得るという方法だ。
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