中国の4月のスマホ出荷は前年比17%増、新型コロナ禍による大幅減から一転

スマートフォンの出荷は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより激減していたが、伝えられたところによると、中国で復活の兆しを見せ始めている。中国情報通信研究院(中国政府とつながりのある機関)が発表したデータでは4月のスマホ出荷は前年比17%増となり、マーケット回復を示している。

中国政府がサポートしているグループが出している数字は、Canalysが発表した第1四半期の18%減を反映している。COVID-19が出荷減の主な原因だが、中国のスマホ購買支出額の減少やサプライチェーンのかなりの混乱、新型コロナ拡大を遅らせるために多くのアジアの国がロックダウン措置を取ったことも影響した。

Huawei(ファーウェイ)とApple(アップル)は共にリバウンドの恩恵を受けた。ただし、中国情報通信研究院はここ最近では初めてOSの割合を示さなかったとロイターは記していて、各メーカーのマーケットシェアは不明だ。

スマホ出荷は、ほかの多くの産業と同様に苦戦している。中国マーケットのリバウンドは、業界の数字が今後良くなることを示すものとなるかもしれない。中国がグローバルのサプライチェーンと密接に結びついていることを考えると特にそうだ。新型コロナパンデミックに最初に見舞われたにもかかわらず、欧州や北米の国々に比べて中国が公表しているCOVID-19死者数は少ないままだ。

これは部分的には感染拡大を抑止するために導入された厳しい措置によるものだろう。他の国(特に米国)はパンデミックからリバウンドするとはさほど考えられず、グローバルマーケットへの影響が長引くことにつながりそうだ。

画像クレジット: JOHANNES EISELE/AFP/Getty Images / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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