中国Luckin Coffeeの取締役会が会長追放の動き

息つく暇もない時がある。

中国に本拠を置くコーヒーチェーンとデリバリーのLuckin Coffee(ラッキンコーヒー)は6月26日朝、米取引所ナスダック上場維持の戦いをやめると発表後SEC(証券取引委員会)への提出書類で陸正耀(Lu Zhengyao)会長の辞任を要求したと表明した。

また別のSECへの提出書類で、同会長がSean Shao(ショーン・シャオ)独立取締役の解任を要求したと発表した。7月5日日曜日開催の臨時株主総会における株主投票で決議される。

すごい事になった。

事態は醜さを増している。Luckinは最近数カ月間の株価急落を引き起こした3億ドル(約320億円)の不正会計暴露の余波からの挽回を図っている。シャオ氏は、取締役会による不正会計の独立調査を主導してきた。

さて株主総会ではLuckinの株主(まだ株主はいるのだ)がどの取締役を再選または解任するか決める。コーポレートガバナンスがコントロールを失っているこの極端なケースで誰が選ばれるのか予断を許さない。

株主は、複数の現任取締役に加え、2名の独立取締役の新任についても投票する。候補者はZeng Ying(ゼン・イン)氏とYang Jie(ヤン・ジエ)氏で、それぞれビジネスおよび法務の分野で長い経験を有する。

以前から臨時株主総会が開催されることはわかっていた。ここに至り同社は態度を硬化し、投票を経て7月2日までに会長を追放しようとしている。臨時株主総会予定日の3日前だ。

正直、現時点では何が起こるかわからない。だが筆者が言えることは、Luckinの株価は米国26日金曜日に54%下落で終了し、時価総額はわずか数億ドル(数百億円)だということだ。ピーク時は120億ドル(約1兆3000億円)以上だった。誰が勝っても、手にするのは空の杯だ。

画像クレジット:FRED DUFOUR/AFP / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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