人気のスター発掘番組「アメリカン・アイドル」がリモート出演にiPhoneを活用

新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックによって、多くの伝統的業界が数年前に思いもよらなかったほど、創造的で柔軟になることを強いられている。ほとんどの国民が在宅し、ソーシャルディスタンスを守る中、テレビ局はコンテンツを確保するために消費者向けテクノロジーに目を向けている。

制作会社とタッグを組むテック企業の代表格がApple(アップル)で、iPhoneベースの機器をプロデューサーや番組ホストの手に届けている。例えば、Parks and Recreation(パークス・アンド・レクリエーション)再会スペシャルや、Conan O’Brien(コナン・オブライエン)とジミー・ファロン(Jimmy Fallon)のレイトナイト・ショウ、そしてプライムタイムのタレント発掘長寿番組であるAmerican Idol(アメリカン・アイドル)などだ。

ABCが制作する同番組のプロデューサーは、参加者と審査員の自宅にホームスタジオ機器を送り、シーズン終盤の放映分を撮影している。システムはカメラ3台の構成で、iPhone 11 Pro 3台、三脚とリングライトからなる。制作チームは、自宅から安全な距離をおいてカメラ設定の補助と編集が可能だ。

ピンチの時いかにスマートフォンが役立つかを見せつける絶好の機会を得て、当然大喜びのアップルは以下のようなコメントを出している。

「家で過ごす人たちが大好きな番組を待ち焦がれていることを私たちは知っています。アメリカン・アイドルのチームとともに制作に関われることは大きな喜びです。iPhoneが手のひらサイズで放送品質のビデオを可能にする独自のソリューションを提供することで、制作スタッフや出演するタレントは自宅で安全にいることができます」。

数多くのテレビ、映画の制作会社が、コンテンツ作成でのスマートフォン利用を模索している。ほとんどの場面で、近いうちにスタジオ機器に取って代わることはありそうにないが、進行中のパンデミックは、スタジオでのスマートフォン利用が主流になる大転換のきっかけにになるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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