Toshibaは本来、CESで騒がれるような企業ではない。巨大企業であることに関してはSamsungやLGやSonyなどとも並ぶが、これまで、人の心をワクワクさせるような、すごいブースを提供したことはない。ところが今年のToshibaは、二つの隠し球を秘(ひそ)かに用意していた。
最初の”Communications Android”は、名前に‘コミュニケーション’が入っているけど、ちょっと違う。日本人の女性を模したロボットで、あらかじめプログラムされたメッセージを語り、”What A Wonderful World”(この素晴らしき世界)を歌う。ちょっと離れて見ると本物の人間みたいだが、残念ながら、視覚的にも聴覚的にもデータを取り入れる能力がなく、したがって対話的能力、コミュニケーションの能力はない。ただ、事前にプログラムされたメッセージを言うだけだ。
最終的にこの製品は、企業や商店や施設などで、来訪者に対し、説明や宣伝をすることが目的のようだ。
ところで、ブースの端(はし)の方では…
Toshibaは、仮想試着システムをテストしていた。カメラがとらえた像をソフトウェアが分析して、ユーザはいろんな服を仮想的に試着し、評価できる。ユーザはカメラの前に立つだけで、自分で服を着たり脱いだりはしない。体を動かすと、その‘仮想服’も着たままの状態で動く(回転する)。それがたぶん、このソフトウェアのキモだ。
Greg (Kumparak)は、スカートの着方が上手ね。
Toshibaは実際に小売店が服を売るためのシステムとしてだけでなく、モールや大型ショッピングセンターの広場などで、そこに実際に服がない状態でも仮想試着を楽しめる製品にしたいようだ。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))