E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)で発表するには大きすぎるニュースだ。世界最大のゲーム見本市が終了して数週間、任天堂がとうとう広く人気を博しているハイブリッドのゲームコンソールの最新版を発表した。Nintendo Switch 有機ELモデルは10月8日に350ドル(日本では税込3万7980円)で発売される。また、手短な発表によると、待望の最新ソフト「Metroid Dread(メトロイド ドレッド) 」も同日発売する。
6.2インチの有機ELディスプレイを搭載する本モデルはオーディオが向上し、内部ストレージも64GBになった。ハイブリッドなドックは有線LAN端子を搭載し、テーブルモードでプレイするための調整可能なスタンドもついてくる。シャープな黒白のモデルがあるが、その他の部分は前モデルにそっくりで、価格上昇はディスプレイ分だろう。任天堂はまた、本体とは別にキャリーケースも販売する。誰だって350ドルもするすてきなスクリーンに傷を付けたくないだろう。
状況からすると、既存のモデルは低価格商品として展開される。2つの既存モデルはそれぞれ299ドル(日本では税込3万2978円)と199ドル(税込2万1978円)だが、新モデルがホリデーシーズン前に発売されるため、いくらかの値下がりを予想するのは合理的なようだ。
「新しいNintendo Switch(有機ELディスプレイモデル)は、手に持って、あるいはテーブルモードでプレイするときに鮮やかなスクリーンを楽しみたいプレイヤーにうってつけの選択肢です」と米国任天堂の社長Doug Bowser(ダグ・バウザー)氏はプレスリリースで述べた。「Nintendo Switchファミリーへの新モデルの追加で、有機ELディスプレイモデル、Nintendo Switch、Nintendo Switch Liteと、希望するゲーミングエクスペリエンスに最適なシステムの選択肢が1つ増えました」。
有機ELディスプレイモデルは2色展開となる。任天堂によると
- ホワイトはJoy-Conが白色、本体は黒色、ドックは白色
- ネオンレッドとネオンブルーのセットはJoy-Conがネオンレッドとネオンブルー、本体は黒色、ドックは白色
発売から4年経つNintendo Switchのアップグレードバージョンは、断然すっきりしている「Switch Pro」という名称とともにこのところ噂されていた。Sony(ソニー)とMicrosoft(マイクロソフト)は2020年次世代コンソールを発表しており、今回の刷新は明らかにいいタイミングだったようだ。標準のSwitchの刷新バージョンは2019年7月に発売され、オリジナルのバッテリー駆動時間の問題を解決した。オリジナルは概ね好評だったが、バッテリーが最大の不満だった。
もちろん、発売から年数を重ねているにもかかわらず、SwitchはPlayStation 5とXbox One Xの発売前、売上を引き続き独占した。初期にサプライチェーン不足はあったものの、パンデミックの間は任天堂の1人勝ちだった。この成功には、パンデミックの間にかなり求められたソーシャルゲーミングという要素を提供した新どうぶつの森が少なからず貢献していた。潜在的なサプライチェーン不足と相まり、そうした成功はスイッチ発売の延期を決めたという憶測につながった。
新しいハードウェアがなかったにもかかわらず、任天堂は「Metroid」を発表する前、6月に開催されたE3でいくつかのメジャーなゲームに関するニュースを発表した。断然期待が高いのは2022年発売予定の、ゼルダシリーズで最も人気のゲームの1つでSwitchのベストセラーでもある「Breath of the Wild」の続編だ。
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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:任天堂、Nintendo Switch、OLED、ディスプレイ
画像クレジット:Nintendo
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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi)