再生可能エネルギーサービスのArcadiaが従業員福祉向けクリーン電力を商品化

Arcadia(アーカディア)はホームオーナーや賃貸人が、再生可能エネルギー・クレジットとクリーン電力開発を通じて二酸化炭素排出量を相殺(オフセット)する方法を提供する会社だ。このほど同社は、従業員の福祉のために同社のサービスを利用する方法を企業向けに売り込みはじめた。

企業はArcadiaのサービスを使って、社員の二酸化炭素排出量を相殺したり、電気料金を肩代わりすることができる、と同社は説明している。これはオフィスに行かず自宅で仕事をする数百万人のアメリカ人に対する答えであり、オフィスがリビングルームのソファやダイニングルームのテーブルやベッドになった時代に、オフィスで得られる特典が変わってくることを示すものだ。

通勤手当や無料のコーヒーやおやつ、ソフトドリンクなどのオフィス特典は、世界パンデミックに対する米国政府の対応によって存在しなくなったため、企業は社員を喜ばす新しい方法を見つけようとしている(たった今雇用されている人々はそれだけで幸運ではあるが)。

Arcadiaの挙げたデータによると、夏季にオフィスで急増する電気使用量は、現在全国の家々に分散されている。つまり、社員は本来会社が払っていた冷房費用の増加を負担していることになる。

新しい社員福祉を採用した職場のために、Arcadiaは再生可能エネルギークレジットを購入して社員の排出量を相殺するか、国内のエネルギー市場から再生可能エネルギーを取得して、社員の電気料金を支払うことができる。

すでにArcadia、いくつか著名企業と契約を結んでおり、たとえばMcDonald’s(マクドナルド)は社員の排出量相殺に同社のサービスを使っている(ただし電気料金は払わない)。

「この新しい取り組みをArcadiaと共に進めるられることを大いに喜んでいる」とMcDonald’sの北米サステナビリティー担当マネジャーのEmma Cox氏が声明で述べた。「プログラムの設定と運用は驚くほど簡単で、会社は今やオフィスにいない社員たちを支援することができる。これはMcDonald’sの二酸化炭素排出量削減の目標とも一致している」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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