医者とすぐにチャットできる小児科アプリのBilobaが処方機能を追加し約1.9億円調達

フランスを拠点とるすスタートアップBilobaは、質問があればいつでも医者とチャットできる小児科アプリをローンチした数カ月後に、140万ユーロ(約1億8000万円)の資金調達ラウンドを実施した。資金調達に加えて、このスタートアップは最近アプリ内処方機能も追加した。

Bilobaのコンセプトは驚くほどシンプルだ。これはモバイルアプリで、子供の医療に関する質問があればいつでも一般開業医や看護師に連絡できる。このサービスは午前8時から午後10時の間に利用できる。

会話はメッセージアプリのようにも見える。メッセージの送受信だけでなく、写真やビデオの送信もできる。リアルタイムのビデオ通話や予約機能はない。Bilobaによると、通常は10分以内に回答が得られるという。

2020年、Bilobaは120万ユーロ(約1億6000万円)のプレシード資金を調達した。2021年の140万ユーロ(約1億8000万円)のシードラウンドをリードしたのはAglaéVenturesとID4で、既存投資家のCalm/Storm Ventures、Inventures、Acequia Capitalそして何人かのエンジェル投資家も再び参加している。

テキストでの会話は、小児科医の診察の代わりにはならない。また幼児が生まれた後も、多くの医療交流や節目がある。ただし質問がある場合は、次の予約を待ちたくはないだろう。

そして対面予約を必要としない比較的無害な問題であれば、Bilobaは処方箋を発行することができる。アプリでは処方箋を受け取り、フランスのすべての薬局で受け付けられる。同スタートアップはこの機能にOrdoclicを使っている。

フランスの国民健康保険制度と民間の健康保険が特に充実しているにもかかわらず、Bilobaは人々が診察ごとに支払うべきではないと考えている。その代わり、このスタートアップはサブスクリプションモデルを選んだ。

保護者は月額12.99ユーロ(約1700円)、3カ月で24.99ユーロ(約3300円)、年額79.99ユーロ(約1万円)を支払う。その後、好きなだけ会話を開始できる。Bilobaへの加入はフランスの国民医療制度の対象ではない。

基本的にBilobaの会費を払う余裕があれば、医師との交流の頻度を増やすことができ、より良い医療アドバイスにつながるはずだ。

画像クレジット:Biloba

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(文:Romain Dillet、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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