台湾拠点のライブストリーミング会社M17がシリーズDで約28億円を調達

台湾を拠点とする、ライブストリーミングエンターテイメントのスタートアップM17は、2650万ドル(約28億円)のシリーズD調達を行ったことを発表した。このラウンドはVertex Growth Fundが主導し、Stonebridge Korea Unicorn Venture Fund、Innoven Capital Singapore、加賀電子、そしてASE Global Groupが参加した。

調達した新しい資金は、M17の主要市場の1つである日本での成長と、米国および中東を含むその他の地域への拡大に使用される。

資金調達に伴う同社の発表によれば、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の大流行の中で、より多くのユーザーがライブストリーミングアプリにログオンして、楽しむようになっていると言う。さらに、ライブストリーミングアプリ17 Media(日本では「17 Live」という名前でストアに置かれている)とUnicorn Entertainmentという名のタレントエージェンシーを擁するM17は、過去数ヶ月間で記録的な数のアーティストとユーザーが登録したことを付け加えた。

17 Media(17 Live)を使うことで、コンテンツ作成者はアプリ内ギフトやソーシャルコマースを通じて収益を得ることができる。1月に同社は、3万人の独占コンテンツクリエーターのために5億ドル(約535億円)を超えるバーチャルギフトを処理したと発表した。

M17は、2年前にはニューヨーク証券取引所に上場する予定だったが、2018年6月にIPOをキャンセルし、引き続き非公開のまま資金調達を続けることを決定していた。

Vertex GrowthのマネージングディレクターであるTam Hock Chuan(タム・ホック・チュアン)氏は声明の中で次のように述べている「私たちはM17が市場で占める優位なポジションと、日本、台湾、そして香港における力強い成長の継続に注目しています。M17のユニークな価値提案と、戦いを勝ち抜いてきた経営陣によって、同社は次の成長フェーズに向けて十分に準備が整っているのです」。

画像クレジット: d3sign (opens in a new window)/ Getty Images

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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