商用電動トラックの普及を促進するXos Trucksが21億円を調達

商用電気トラックのスタートアップであるXos Trucks(エクソス・トラックス)は2000万ドル(約21億円)を調達した。カリフォルニア州が導入した画期的な排ガス規制にいち早く対応し、新たな潜在需要に応えようと生産を拡大する計画だ。カリフォルニア州のこの法律では、2035年までに州内で販売されるトラックの半数を排ガスゼロの車両にすると定められている。

以前はThor Trucking(ソー・トラッキング)という名で知られていたこのスタートアップが受けた今回の投資は、Metalsa(メタルサ)の持ち株会社の支援を受ける自動車専門のベンチャー投資会社Proeza Venturesと、BUILD Capital Groupからなるグループからのものだ。Xosはこの投資と同時に、数人の新しい取締役を受け入れた。Proeza VenturesのRodolfo Elias Dieck(ロドルフォ・エライアス・ディーク)氏と、元Daimler(ダイムラー)の幹部であり現在はBUILD CapitalのMark Lampert(マーク・ランパート)氏だ。Xosはさらに、CFOとしてKingsley Afemikhe(キングスレー・エイフェメケ)氏を、Tesla(テスラ)の最初の従業員であり科学ディレクターだったRob Ferber(ロブ・ファーバー)氏をCTOに迎え入れて経営陣を強化した。

「私たちは、宅配用の最高クラスの電気自動車を顧客にお届けする事業を、引き続き拡大していくことに闘志を燃やしています」と、Xos Trucksの共同創設者でCEOのDakota Semler,(ダコタ・セムラー)氏はいう。「新型コロナ禍によってeコマースの需要拡大が加速される今、信頼性の高い、安価な、そして持続可能な運送手段を供給することが私たちの目標です」。

今回調達した資金は、事業の拡張とクラス6(おもに密集した都市部の宅配に使われる中型トラック)用にデザインされた電気スケートボードシャシーの生産拡大に使われる。同社のスケートボードシャシーはX-Platform(エックスプラットフォーム)と呼ばれ、さまざまな中型ボディー、ホイールベース、200マイル(約320km)までの走行距離に対応できる。メキシコの自動車部品サプライヤーであるMetalsaは、このシャシーの開発に協力し部品も供給している。

Xos Trucksによると、同社の車両は、UPSが8カ月前からロサンゼルス地区の宅配ルートで運用しているという。Xosの以前からの顧客であるLoomis(ルーミス)は、2019年の試験導入に続き、新たに20台のトラックを発注した。

カテゴリー:モビリティ

タグ:Xos Trucks 電気自動車 資金調達

画像クレジット:Xos Trucks

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(翻訳:金井哲夫)

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TechCrunch Japan

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