大手薬局チェーンのWalgreens、血液検査スタートアップのTheranosに1.4億ドルの損害賠償訴訟

2016-11-09-walgrees-logo

アメリカ第2の規模の薬局チェーン、Walgreensは血液検査スタートアップのTheranosに対し、1億4000万ドルの訴訟を起こした。

WalgreensはかつてTheranosの最大のパートナーだった。TheranosはWalgreensのアリゾナの数店舗をビジネス運営のテストのために利用したことがある。しかし、Walgreensはこの6月、正式にTheranosとの提携を解消した。WalgreensはTheranosの検査結果多数が無効とされたこと、運営に対して連邦当局の調査が行われたことを理由としている。 提携解消は「直ちに有効となる」とされた。

この発表の際、Walgreensの一般ヘルスケア事業開発担当上級副社長、Brad FluegelはTechCrunchに対してこう説明している。「多数の血液検査結果が無効とされたこと、連邦政府のメディケア・メディケイド・サービスセンターがTheranosの運営改善計画を不十分として制裁措置を発動したこと、これらの事実に照らしてTheranosとの関係を解消することがWalgreesの顧客の利益を守るために必要であると判断されるに至った」。

訴状によると、WalgreensはTheranosが契約の条件として合意した秘密保持契約(NDA)に定めた条項を破っていくつかの情報を公開したとしている。

Theranosとファウンダーのエリザベス・ホームズに対する契約不履行や血液検査テクノロジーの欠陥を理由とする訴訟の数は増え続けているが、Walgreesの訴えはその最新のものだ。

WalgreensはTheranosに対して訴を起こしたことは確認したが、それ以上の詳細についてはコメントを避けた。 Wall Street JournalのJohn Carryrou(Theranosの虚偽に関して最初にレポートした記者)は「WalgreensはTheranosに対し、デラウェア州で1億4000万ドルの訴訟を起こした」とツイートしている。

われわれの問い合わせに対してTheranosは回答しなかった。

画像: Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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