Apple(アップル)のサービス事業へのさらなる注力は、同社の業績に貢献している。今会計年度の第一四半期において、サービスの純売上は127億ドル(約1兆3866億円)で同社の新記録となり、前年同期比で約17%増加した。
サービスにはiCloudやApple Musicといった既存の製品のほかに、2019年に立ち上げたApple ArcadeやApple TV+などの新しいサブスクリプションサービスも含まれている。
Appleの決算報告は全体としても好調で、売上は予想を超える918億ドル(約10兆202億円)となった。
同社は個別の製品系列の売上を発表しなくなっているが、純売上だけを見てもおよその傾向はわかる。サービスの成長に加えて、ウェアラブルやホーム、そしてアクセサリ部門も急速に成長し、これらの売上も新記録の100億ドル(1兆922億円)に達した。前年同期は73億ドル(約7973億円)だった。
一方、iPhoneの売り上げも同じく好調で、前年同期の520億ドル(約5兆6795億円)に対しておよそ560億ドル(約6兆1161億円)になった。CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は決算報告の中で「iPhone 11とiPhone 11 Proの強い需要」に言及している。
MacとiPadにはあまり良いニュースがなく、売上はMacが前年同期74億ドル(約8080億円)であったにも関わらず72億ドル(約7864億円)、iPadは前年同期67億ドル(約7316億円)が60億ドル(約6552億円)となるなど、どちらも減少した。
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