委託販売マッチングのスペースエンジンがD2Cブランド事業者向けの卸・仕入れサービス「orosy」のα版を提供開始

スペースエンジンは6月10日、事業者専用の卸・仕入れサイト「orosy」のα版をリリースした。これに伴い、2019年5月末にリリースした委託販売のマッチングサービス「SpaceEngine」のサービスは停止し、orosyに一本化される。同社は、TechCrunch Japanが2019年に開催したスタートアップとテクノロジーの祭典「TechCrunch Tokyo 2019」のピッチイベント「スタートアップバトル」で、100社超の企業から選ばれたファイナリスト20社のうちの1社だ。

SpaceEngineは、各種製品のサプライヤー(製造元や保有元)と、委託販売する店舗をマッチングするサービス。リリースから8カ月で4000サプライヤー、7万超の商品、全国800店舗の登録があったという。orosyはこのSpaceEngineをベースとして機能を拡充したサービスとなる。

具体的には、従来はサプライヤーからの申し込みのみに限られていた仕入れが、店舗側からも可能になるほか、委託のみだった販売方法についても買取が新たに加わった。仕入時、orosyが1店舗あたり最大300万円の掛金を付与するので、両者とも与信のリスクがなくや口座管理も不要だ。orosyのα版は50社を超えるD2Cブランドが利用しているとのこと。

なお、開発初期段階のα版は審査制で運用しており、審査不要の正式版は今夏に予定されている。またαではサプライヤーから店舗への売込・申込み機能は未実装とのこと。

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投稿者:

TechCrunch Japan

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