巨大EMS企業フォックスコン会長が台湾の總統選に出馬

Terry Gou(テリー・ゴウ、郭台銘)氏は自分が会長兼社長を務める巨大電子製品企業Foxconn(フォックスコン、鴻海科技集団、Hon Hai Precision Industry)の今年の総会で6月21日、会社を辞めて台湾の總統選挙への立候補の準備をすると発表した。彼はフォックスコンを45年前に創業。現在は最大の株主で、退社後も同社の取締役会に留まる。同社の半導体事業のトップYoung Liu(劉揚偉)氏が会長職を継ぎ、またこれを機に会社の経営形態を委員会方式に変えるという。

ゴウ氏は最初4月に、会長を辞めて野党Kuomintang(国民党)からの總統候補に指名されるための選挙戦に集中すると公式に発表した。彼が高雄市の市長韓國瑜(ハン・グオ・ユ)氏など国民党の他の候補を破ることができれば、1月に行われる總統選で与党民進党の現總統蔡英文(ツァイ・イン・ウェン)氏に挑戦することになる。

アップル(Apple)の最大のサプライヤーであるフォックスコンは中国最大の私企業であり、一方国民党は台湾と中国政府の友好関係を支持している。しかし当の中国は現在の台湾を、不正を行っている一地方と位置づけている。選挙戦では彼と中国との関係が問題視されるだろう。蔡と民進党は台湾の国家主権を主張している。この問題は最近香港で、犯罪容疑者の中国への引き渡しを認める法に反対する大規模なデモが起きて以降なお一層緊迫している

先月は行政院大陸委員会のトップChen Ming-Tung(チェン・ミン-トン)氏が、ゴウ氏が台湾は中国の一部だと言った、と主張した。殺到した批判をかわすためにゴウ氏は、彼はまだ政治家としての事務所を一度も持ったことはないが、自分は中国の習近平国家主席と会うつもりはないと言って人々をなだめようとした。ゴウ氏はまた、最近のドナルド・トランプ氏との会談で「三国の関係を改善するために協力してほしい」と表明した。

ゴウ氏の選挙戦はさらに別の騒動からも傷ついている。例えば彼は、妻のDelia Tseng(デリア・ツェン)氏が彼の立候補に反対したとき「女は政治に介入すべきでない」」とコメントした。のちにゴウ氏は、その発言を謝罪した。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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