今年1月、MicrosoftはMinecraftへの投資を拡大することを発表した。Minecraftは、同社が2014年に25億ドルで買収した人気のゲームで、新しいバージョンは教室で先生が使うことを目的にしている。今日(米国時間4/14)Microsoftは、“Minecraft: Education Edition” のベータ版を5月に提供開始すると発表した。
Microsoftによると、ベータプログラムは世界30ヵ国の100以上の学校で行う予定で、参加者は教室内でプログラムをテストできる。学校側は詳細なフィードバックを送り、Microsoftが一般公開前に改善する手助けをする。
その後6月にMicrosoftは、「アーリーアクセス」プログラムを開始し、教師はフィードバックを送ることを条件に、Minecraft Education Editionを無料で利用できる。この時点でソフトウェアは11言語、41ヵ国に対応する。同プログラムは夏まで続けられ、並行してMicrosoftはこれらアーリーアダプターらと協力して、授業プランを作ったり、学習活動のアイデアの共有、再利用可能プロジェクトの作成等を行う。
アーリーアクセスプログラムが終了すると(正式な日付は未定)、Minecraft: Education Editionのユーザーラインセンスを、直接あるいは一括ライセンスチャンネルを通じて購入できるようになる、とMicrosoftは言っている。
既にMicrosoftと契約を結んでいる学校や学区は、年内に現行ライセンスにEducation Editionのライセンスを追加できると、Minecraft: Education EditionのFAQに書かれている。教師はオンラインで購入することもできる。大規模機関のための一括ライセンスもある。
これらの計画および価格については今後発表するとMicrosoftは言っている。
また同社は、Minecraft: Education Editionは、最新OSのWindows 10およびMac OS X El Capitanで動作することを確認した。教師と生徒は、学校または学区のメールを使って、無料のOffice 356 教育アカウントに登録する必要がある。
覚えている方もいるだろうが、Microsoftの教室版Minecraftの計画は、学習ゲームメーカーTeacher Gaming LLC買収に続くものだ。同社は教師向けのゲーム、MinecraftEduを作った。ゲームには、教師がMinecraftを使ってSTEM、歴史、言語、美術等をすべてゲームを通じて教えるための授業プランのライブラリーがついてくる。Microsoftは今年、同社を非公開の金額で買収した。
Minecraftを教室へと拡大する動きには、既に多くの学校がカリキュラムの一環としてこのゲームを使っているという背景がある。Microsoftが1月に公表したように、現在世界40ヵ国以上7000以上の教室で、生徒たちがMinecraftを使っている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)