どんな仕事でもそうだろうが、ITジャーナリストには細部に執着する傾向がある。Appleが今週のイベントで新しいMacBook Proを披露した時、会社(および少数のプロフェッショナルクリエイティブ集団)は、スペックに関して多くのことを言わずにいられなかった。しかし、話題の大部分はその第3世代キーボードについてだった。
みなさんの熱い疑問に答えるなら、このキーボードは以前のモデルと比べてあきらかに静かになった。並べて比較するチャンスはまだないが(それは本格的レビュー記事に任せる)、第2世代キーボードを毎日使っている一人として、改善点はすぐにわかるレベルであることを確認した。
これは大きな問題の一つに答えるものであり、会議や図書館にMacBookを持ち込んでいる人にとっては、かなり気が楽になる改善だ。もしジョン・クラシンスキーがあの静かな映画(”A Quiet Place” )で古いMacBookを使っていたら、彼はほぼ間違いなく殺人モンスターの餌食になっていた。新しいProなら、彼にもう少しだけ戦うチャンスを与えるはずだ。
新しいキーボードは、技術的にそれ以外の違いはなさそうだ。バタフライスイッチは同じで、移動距離も前機種とかわらない。クリック音を下げるために何をしたのかについて同社は何も語らないが(これはどこかの分解アーティストの仕事だ)、改善されたことは間違いない。
なぜキーボードを全面変更しなかったのかは誰もが気になるところだ。可能性はいくつか考えられる。まず、キーボード問題が持ち上がったのは比較的最近のことであり、新しい技術を開発するための時間がなかった可能性がある。また、一部で批判はあるものの、あのキーボードにはファンもいる。実際われわれ編集部でも何台か使っている。
おそらく一番重要なのは、問題になったキーボード欠陥がAppleユーザーベースの中では比較的レアケースだったことこだろう。メーかーは欠陥を認め、影響を受けたキーボードの 無料修理を約束した。遠くない未来にキーボードが全面改訂されたとしても私はさほど驚かない。ともあれ、新しいキーボードが改善されていることは間違いない。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )