新型コロナの不確かな未来を前にiPhoneの売上が減少

すでに聞いた話だったらご容赦願いたい。Appleのデバイス売上は打撃を受けているが、サービスは好調だ。長年同社のハードウェア製品ラインを支えているiPhoneは、Q2の売上が289.6億ドルと前年同期の311億ドルを下回った。iPadとMacも落ち込んだ

同社はCOVID-19(新型コロナウイルス)の高まる脅威による週末需要の落ち込みをすでに警告していた。今年2月Appleは、パンデミックが世界のサプライチェーンと中国の需要の両方に影響を与えるだろうと指摘した。「中国の全直営店舗と多くの提携店が閉鎖している。開いている店舗も営業時間を短縮しており、来店数は非常に少ない」と当時Appleが語っていた。

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中国の生活面は平常に戻ったが、ウイルスは世界のほとんどの部分に大打撃を与えている。Appleの拠点である米国は、新型コロナ感染者数で世界最多を続けている。

CEO Tim Cook(ティム・クック)氏が、第3四半期のガイダンスを発表しなかったが、プレスリリースでは力強い言葉を使ったのも当然だろう。「新型コロナによる前例のない世界的影響にも関わらず、サービス部門は史上最高、ウェアラブルは四半期最高の売上を達成して、Appleが今四半期に成長できたことを誇りに思う」

ウェアラブルは実際伸びている。この部門にはHomePodなどのホーム・アクセサリー製品も入っており、前期の51億ドルから63億ドルに増えた。強力なApple WatchとAirPods製品群のおかげで成功は続きそうだ。サービス部門も115億ドルから133億ドルへと順調に伸びている。自宅で過ごす時間が増えている今、Apple MusicやApple TV+などのサービスにユーザーが目を向けることが期待できるのでこの分野は安定している。

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スマートフォンの未来は依然として険しい。最近同社はiPhone SEを発売して、1000ドルを超える値札にたじろいでいた消費者にアピールした。もちろんAppleだけではない。ここ数年スマートフォン業界全体が打撃を受けており、それは新型コロナがやってくるずっと前からだ。

Appleも他社も、5Gの到来による需要増に期待していたが、パンデミックのおかげですべてが宙に浮いている状態だ。5G iPhoneの発売もサプライチェーン問題によって一月遅れになる可能性がある。

画像クレジット:Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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