悪くなることはわかっていたが、「2013年以来最低レベル」とまでは思っていなかった。Apple(アップル)が決算報告で忙しくしている中、調査会社のCanalys(カナリス)が独自の数字を発表したが、内容は芳しくない。待望の成長を四半期続けた後、世界のスマートフォン市場は大打撃を受けた。もちろん誰が犯人かはみんなわかっている。
モバイル業界は他の無数の業界と同様、COVID-19(新型コロナウイルス)パンデミックの大打撃に見舞われ、昨年同時期より出荷数が13%減少した。ビジュアルに学ぶ人のためにグラフを下に貼った。
アナリストのBen Stanton(ベン・スタントン)氏は新型コロナがモバイル市場に与えた衝撃を「粉砕」と表現した。「2月に新型コロナが中国で流行していたとき、メーカーは全世界の需要に答えるだけのスマートフォンをどうやって作るかを心配していた」とStanton氏は言う。「しかし3月になると状況は逆転した。スマートフォンの生産は復活したが、世界の半分が閉鎖され、売上は急落した」
最初に影響を受けたのがアジアを中心とする世界のサプライチェーンで、そこに中国国内の需要減少が伴った。ヨーロッパ、米国、その他の地域で自宅待機命令が続く中、こうした市場の需要は著しく後退した。人々は家にこもり、多くの人々が職を失った。未だに多くの人が贅沢品と考えるものに1000ドル以上を支払うには、今は理想的な時ではない。
Samsung(サムスン)はトップの座に返り咲いたが、大きく数字を下げた。この四半期、同社と2位のHuawei(ファーウェイ)は共に売上を17%落とした。3位のAppleは8%減だった。一方中国メーカーのXiaomi(シャオミ)は9%、Vivo(ヴィヴォ)は、3%、それぞれ上昇した。
次に厳しい時期が控えていることは間違いない。Stanton氏によると、「ほとんどのスマートフォンメーカーはQ2が新型コロナによる影響のピークになると予測している」。Appleは次の四半期ガイダンスを公表しなかったことで、将来の不確実さを示唆した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )