新型コロナ需要で絶好調の電動自転車VanMoofが42億円を調達、日本でのシェア拡大も狙う

電動自転車スタートアップのVanMoof(ヴァンムーフ)がNorwest Venture PartnersFelix Capital、そしてBalderton Capitalから4000万ドル(約42億円)を調達した。このシリーズBラウンドは5月の1350万ドル(約14億円)の投資(未訳記事)に続くものだ。今回のラウンドでVanMoofの累計調達額は7300万ドル(約77億円)となり、自転車10億台を展開するという最終目標に向けて歩を進める。

シリーズBラウンドで調達した資金は増大する需要への対応、配達にかかる時間の短縮、一連のライダーサービスソリューションの構築に使われる。また、北米、欧州、そして日本の電動自転車マーケットでのシェア拡大も目指す。

新型コロナウイルスの感染拡大のために通勤手段を公共交通機関から変更する動きもあって、電動自転車熱が高まっている。

さまざまな国の政府はいま、サイクリングのインフラに資金を注入していて、報道によると電動自転車マーケット規模は今後6年間で460億ドル(約4兆8300億円)を超える見通しだ。

VanMoofの共同創業者Ties Carlier(ティーズ・カーリエ)氏は次のようにコメントした。「電動自転車の浸透はすでにここ数年間みられた世界的な不可避のシフトだが、都市をより住みやすいものに変えるために当社が目指していた最低限必要な市場普及率に向けて新型コロナウイルスがかなりの起爆剤となった」。

世界的なロックダウンの間にVanMoofのグローバル売上高は220%増加した、と同社は話す。2020年の最初の4カ月の販売台数は、2018〜2019年のトータル台数を上回ったという。

Norwest Venture PartnersのプリンシパルStew Campbell(スチュー・キャンベル)氏は「Taco、ティーズ、そしてVanMoofのチームは無比のブランドとベストセラー製品を作り出しただけでなく、世界中の都市モビリティを再デザインした」と話した。

Balderton CapitalのプリンシパルColin Hanna(コリン・ハナ)氏は「COVID-19危機が世界中のサプライチェーンを直撃したとき、VanMoofのデザインやプロダクションをめぐる独特の統括は同社が素早くかつ効果的に対応するにあたって大きなアドバンテージとなった。さらには、VanMoofの消費者直結アプローチによって、同社は今後展開される新たなプロダクトやサービスを通じてライダーと近い関係を築くことができる」と述べた。

VanMoofは今年4月にVanMoof S3とX3を立ち上げた。筆者はここでS3をレビューしている(未訳記事)、また前モデルX2についてはここでチェックできる(未訳記事、ビデオ付き)

画像クレジット: Mike Butcher / Mike Butcher under a CC BY 2.0 license.

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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