日本、タイ、台湾でメッセージ・サービスのメインストリームの地位を確立したLINE Corp.が来月に予定されている東京とニューヨークの証券取引所への上場を控えて、目標株価を発表した。その価格は一株当たり2700円から3700円、つまり26.50ドルから31.50ドルの範囲となっている。
今日のWall Street Journalの記事によれば、LINEがこうした目標価格での上場に成功すれば1120億円、あるいは10億9000万ドル前後の資金を調達できるだろうという。これは2016年で最大級のテクノロジー企業の上場となるもようだ。
最終的な売り出し株価は7月11日に発表される。
LINEのライバルとなる企業には、FacebookグループのWhatsApp、 中国のTencentホールディングスの WeChat、アジアで強い勢力を持つ韓国のKakao Talkなどがある 。ライバルと同様、LINEのビジネスモデルも単なるフリーミアムではなく、アプリ内課金、支払サービスなど多様な方法によって売り上げを確保する努力をしている。
TechCrunchのIngrid Lunden記者が 6月に入ってレポートしたとおり、 LINEが最初に東京証券取引所に上場を申請したのは約2年前だったが、このときは上場は延期された。今回LINEは東証だけでなくニューヨーク証券取引所にも同時に上場する。
先月、LINEは月間アクティブ・ユーザーが2億1800万人で、そのうち1億5200万人がアジアのトップ4市場によるものと発表している。
画像: Lee Jin-man/AP
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)