日本のLINE株式会社が運営する無料のメッセージ・サービス、Lineの世界での登録ユーザー数が1月の1億人からさらに増加して1億5000万人になったという。Lineは2011年の夏にアジアでスタートし、まず日本で大人気となった。しかしその後アメリカ、ヨーロッパ、ラテン・アメリカなど急速に世界各地への進出に成功した。
Lineが発表している数字はアクティブ・ユーザーではなく登録ユーザーであることには注意しておかねばならない。アクティブ・ユーザー数は公表されていないが、LineのアメリカのCEOは以前、TechCrunchの取材に対して「世界の月間アクティブ・ユーザー数は登録ユーザーの最大80%にもなる」と答えている。
この数字をライバルと比較してみると、Viberは2月に登録ユーザーが1億7500万人に達したと発表している。最大のメッセージ・サービスであるWhatsAppは登録ユーザー数を明らかにしていないが、4月に月間アクティブ・ユーザー数は2億人以上だとTwitterで述べた。
Lineは世界市場での急成長を助けている要因の一つとして、昨年末にスペインでリリースしたスペイン語版アプリ(iOSとAndroid)とそのテレビCMのおかげで1000万のユーザーを獲得できたことを挙げている。また南米のスペイン語圏でも着実に成長中だとい。さらに フランス語版とブラジル・ポルトガル語版のアプリも3月に追加されている。
Lineのターゲットは主として若い世代で、無料のメッセージ・サービスにソーシャル・ネットワーク、ソーシャル・ゲームの要素を加えたサービスを提供している。またステッカー〔スタンプ〕や「カワイイ」マスコットなども人気を集める原因だ。マスコットのキャラクターを主人公にしたテレビのアニメ番組(Line Town)も日本で放映中だ。
Lineによれば、16種類のゲームのダウンロード数の合計は3月で1億に達したという。公式カメラ・アプリのLineカメラは今月世界で3000万ダウンロードを記録している。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)